１９９２年（平成４年）

１９９３年（平成５年）

●前走１番人気の熱田特別でも４着に終わったイナドタイガー。これで、３走連続の惜敗を続けているだけに、そろそろ惜敗続きにピリオドを打ちたい。１番人気は、前走の木津川特別で半馬身差２着だったバンリリュウホーで単勝2.3倍。昨夏では900万クラスで３連続２着となっているように、このクラスでは力量上位の馬。２番人気は、前走須磨特別で３着だったスナークホワイトで単勝4.8倍。Ｇ３の京都４歳特別４着の実績を持つ馬。イナドタイガーは、近２走より人気が下がって、単勝8.0倍の４番人気。上位人気馬は確かに手強いが、イナドタイガーにも十分チャンスがあるはず。近２走の鬱憤を晴らして、900万クラスでの初勝利を目指していく。

３着

４着

　直線に向くと、逃げたシマノヤマトは一杯になって、バンリリュウホーがあっさりと先頭に抜け出して来る。バンリリュウホーを追ってイナドタイガーが２番手に上がって来るが、追われてからの反応は一息。そして、この２頭の間を割るようにキューティハートが突っ込んでくる。外からはパリスアンルリーとマキハタグロリーもじわじわ伸びて来て、更に後方待機のポットドリームとケンタッキルートの２頭も強襲してくる。しかし、イナドタイガーは、バンリリュウホーとキューティハートの先行２頭に突き放されてしまう。残り100ｍでは、バンリリュウホーが１馬身リードで、２番手にはキューティハートで、この２頭が完全に抜け出しており、そのまま押し切ったバンリリュウホーが人気に応える勝利。３番手で粘っていたイナドタイガーは、外から追い込むポットドリームとケンタッキルートにはあっさりかわされてしまったが、マキハタグロリーとパリスアンルリーの追撃は鼻，首差しのいで５着入着はギリギリ確保。しかしながら、優勝したバンリリュウホーからは６馬身余りの大きな差があった。平均ペースで決して流れも悪くなかっただけに、イナドタイガーのこの結果は不本意というほかなかった。近走惜敗の鬱憤を晴らしたかったが、内容的には後退してしまった。