シービークロスの孫の蹄跡(1994〜1999)

 

1994年(平成6年)

(重賞レース以外)

月日 場所 レース名 距離 馬場 馬名 騎手 頭数 人気 着順 1着(2着)馬 展開 備考
11.12 福島 3歳未勝利 未勝 1200芝 ホワイトバルーン 53津曲 14頭 14 5着 マイダナウェイ    6 1/4  1- 2  
12. 4 中京 恵那特別 500 1200芝 ホワイトバルーン 53原 14頭 14 13着 セントパレー    13 1/2  2- 2  

 

1995年(平成7年)

(重賞レース以外)

月日 場所 レース名 距離 馬場 馬名 騎手 頭数 人気 着順 1着(2着)馬 展開 備考
9.16 中山 2歳新馬 新馬 1200芝 不良 ハルカジョウ 53田村正 13頭 2着 タヤススカッシュ     2 1/2  4- 3  
10. 1 中山 2歳新馬 新馬 1200芝 ハルカジョウ 53田村正 8頭 1着 (1 1/2 エーピーファノース)  1- 1  

 

1996年(平成8年)

(重賞レース)

月日 場所 レース名 距離 馬場 馬名 騎手 頭数 人気 着順 1着(2着)馬 展開 備考
12. 1 阪神 阪神3歳牝馬S G1 1600芝 スプリングダイアナ 53小林淳 10頭 10 10着 メジロドーベル     13  8- 8-10  

 

(重賞レース以外)

月日 場所 レース名 距離 馬場 馬名 騎手 頭数 人気 着順 1着(2着)馬 展開 備考
3.23 中山 3歳500万下 500 1200ダ 稍重 ハルカジョウ 53田中勝 15頭 5着 ブーケドゥフレール  7 1/4  7- 5  
8.10 函館 3歳上500万下 500 1000ダ ハルカジョウ 53鹿戸雄 11頭 1着 (2 1/2 マチカネコンサート)  3- 3  
9. 1 函館 コスモス賞 open 1800芝 スプリングダイアナ 53本田 11頭 11 4着 タヤスリアリティ      4  5- 6- 7- 6  
9.22 函館 すずらん賞 open 1800芝 スプリングダイアナ 53小林徹 8頭 1着 (1 1/4 メジロブライト   )  7- 7- 6- 4  
10.27 新潟 平ヶ岳特別 900 1400芝 稍重 ハルカジョウ 53小林徹 11頭 2着 タイキクレセント      首 10-10  
11.10 新潟 二王子岳特別 900 1600芝 ハルカジョウ 52小林徹 11頭 2着 スーパーアイドル     首  8- 8  
12.15 中京 中京3歳S open 1800芝 スプリングダイアナ 54土肥 10頭 2着 ペイストリーシェフ    3/4  6- 5- 3- 5  

 

1997年(平成9年)

(重賞レース)

月日 場所 レース名 距離 馬場 馬名 騎手 頭数 人気 着順 1着(2着)馬 展開 備考
3. 1 阪神 チューリップ賞 G3 1600芝 稍重 スプリングダイアナ 54小林徹 10頭 6着 オレンジピール    6 1/4  5- 5- 5  
4. 6 阪神 桜花賞 G1 1600芝 不良 スプリングダイアナ 55小林徹 18頭 13 10着 キョウエイマーチ  14 1/4 15-14-15  
4.26 東京 4歳牝馬特別 G2 2000芝 スプリングダイアナ 54小林徹 16頭 10 9着 オレンジピール      4 10- 6- 6  
5.25 東京 オークス G1 2400芝 スプリングダイアナ 55小林徹 16頭 16 12着 メジロドーベル    22 1/2 12-14-14-13  

(重賞レース以外)

月日 場所 レース名 距離 馬場 馬名 騎手 頭数 人気 着順 1着(2着)馬 展開 備考
1.19 京都 若駒S open 2000芝 スプリングダイアナ 53小林徹 7頭 4着 エリモダンディー     8 3/4  2- 2- 1- 2  
2.16 京都 エルフィンS open 1600芝 稍重 スプリングダイアナ 53小林徹 15頭 4着 キョウエイマーチ      6 13-12  
5.10 東京 4歳上900万下 900 1600芝 ハルカジョウ 54木幡 12頭 4着 フラワーコロネット     3  7- 7  
12.21 中山 3歳上500万下 500 1800ダ ハルカジョウ 52勝浦 16頭 1着 (9 ムンテルゲニー    )  6- 5- 5- 2  

 

1998年(平成10年)

(重賞レース以外)

月日 場所 レース名 距離 馬場 馬名 騎手 頭数 人気 着順 1着(2着)馬 展開 備考
1.10 中山 4歳上900万下 900 1800ダ 不良 ハルカジョウ 52勝浦 15頭 5着 アブクマレディー    3 1/2  8- 8-11-12  
1.31 東京 セントポーリア賞 500 1800芝 マルタカファイスウ 55水野 14頭 13 4着 ショウナンワールド   2 3/4  2- 2- 2  
2. 8 東京 4歳上900万下 900 1400ダ ハルカジョウ 52勝浦 13頭 3着 ライトオンファイア   9 1/2  8- 8  
2.28 阪神 うずしおS 1600 1400芝 スプリングダイアナ 54久保英 13頭 13 5着 クラシカルテースト  2 1/2  9-10  
4. 5 中山 3歳500万下 500 1600芝 イシノスイング 53坂井 14頭 2着 シンコウシングラー  1 1/2 10- 7- 9  
6.14 東京 3歳500万下 500 1600芝 不良 マルタカファイスウ 55武豊 17頭 1着 (4 トップナビゲーター   )  2- 2  
8. 9 札幌 日高特別 900 1800芝 マルタカファイスウ 55武士沢 11頭 4着 ユウバク         1 3/4  6- 7- 8- 7  
8.22 札幌 3歳上500万下 500 1500芝 イシノスイング 53的場均 12頭 1着 (4 フロムファースト     )  3- 3- 3  
9.19 札幌 大倉山特別 900 1800芝 イシノスイング 53的場均 9頭 4着 リワードニンファ     1 3/4  1- 1- 1- 1  
9.26 札幌 道新スポーツ杯 900 2000芝 マルタカファイスウ 55武士沢 13頭 4着 アマロ          1 3/4  3- 3- 3- 2  
9.27 阪神 3歳未勝利 未勝 1800ダ マキハタコンコルド 54古川吉 13頭 1着 (1/2 トーワウイングス   )  3- 3- 4- 3  
10.10 東京 錦秋特別 900 1400芝 イシノスイング 53坂井 11頭 2着 カルミナブラーナ    3/4  4- 5  
10.11 東京 3歳上900万下 900 1800芝 マルタカファイスウ 55武豊 6頭 3着 ウメノターボ        3  2- 1- 2  
10.31 福島 渡利特別 900 1700芝 マルタカファイスウ 53勝浦 11頭 3着 マイネエルザ       2 3/4  8- 8- 4- 3  
11.22 東京 精進湖特別 900 1400芝 マルタカファイスウ 53菊沢徳 16頭 2着 エルウェーサージュ   1/2  3-  4  
12.12 中山 3歳上900万下 900 1800ダ ハルカジョウ 53村田 11頭 2着 タカラカンナ       2 1/2 10- 9-10- 9  
12.19 阪神 3歳上900万下 900 1400芝 マルタカファイスウ 55武豊 12頭 5着 マルカコマチ       7 1/2  6- 4  

 

1999年(平成11年)

(重賞レース)

月日 場所 レース名 距離 馬場 馬名 騎手 頭数 人気 着順 1着(2着)馬 展開 備考
3.20 中山 フラワーC G3 1800芝 不良 クロスヘッド 53岡部 16頭 8着 サヤカ                14 13-13-14-13  

(重賞レース以外)

月日 場所 レース名 距離 馬場 馬名 騎手 頭数 人気 着順 1着(2着)馬 展開 備考
1.23 中山 4歳上900万下 900 1800ダ ハルカジョウ 53村田 16頭 5着 ナスケンエース     6 3/4 16-16-15-14  
2. 7 東京 4歳上900万下 900 1400ダ ハルカジョウ 53村田 14頭 2着 ウォルトンタイガー    首 12-11  
2.20 東京 春光賞 900 1600芝 イシノスイング 54坂井 16頭 5着 グルメサンシャイン  3 1/4 12-11  
3.28 中山 4歳上900万下 900 1800ダ ハルカジョウ 53村本 8頭 2着 タカラカンナ         2  7- 7- 5- 3  
4.17 中山 千葉日報杯 900 1600芝 イシノスイング 53坂井 15頭 4着 ワルツダンサー    1 1/4 12-10- 9  
4.24 東京 4歳上900万下 900 1400芝 不良 マルタカファイスウ 56菊沢徳 12頭 1着 (首 アスコットバレイ    )  3- 2  
4.24 東京 4歳上500万下 500 1600ダ 不良 クイックドロウ 56矢原 16頭 1着 (1 1/4 スギノケイパブル )  8- 5  
5. 9 新潟 朝日岳特別 900 1600芝 イシノスイング 54坂井 13頭 4着 モンレーブ        1 1/2  8- 6  
5.16 東京 鎌倉特別 900 1600ダ ハルカジョウ 54村田 12頭 1着 (3/4 アジヤルビー     )  8- 8  
5.23 新潟 大日岳特別 900 1200芝 イシノスイング 53坂井 14頭 3着 スギノトップガン    1 3/4  5- 6  
6.27 函館 江差特別 500 1200芝 イシノスイング 55横山典 12頭 1着 (3 マルタカトップガン    )  5- 4  
7.24 函館 HTB杯 900 1200芝 イシノスイング 5横山典 10頭 1着 (1 1/4 キーニシキ      )  6- 5  
8.14 札幌 3歳未勝利 未勝 1700ダ スバルパンシー 53田面木 13頭 1着 (3 1/2 スカイゴーラン     )  7- 6- 3- 1  
8.15 札幌 札幌日刊スポーツ杯 open 1200芝 イシノスイング 51四位 10頭 2着 コウチエラミー       首  8- 4  
8.21 新潟 3歳上500万下 500 1700ダ クイックドロウ 57矢原 12頭 2着 ハリウッドレビュー    1/2 11-10- 5- 5  
11.21 福島 4歳未勝利 未勝 1700ダ シップウジョー 55大西 13頭 1着 (1/2 アドマイヤショウリ   ) 1- 1- 1- 1  
12.19 中山 3歳上500万下 500 1800ダ クイックドロウ 54高橋智 16頭 11 2着 グレイズシチー       鼻  7- 6- 5- 5  

 

 

イシノスイング  1995生 牝 美浦   内藤一厩舎   父リズム  母クロスカブラヤ

98.10.10 東京 錦秋特別(900) 1400芝 11頭 3F=34.8  

前走900万クラス昇級緒戦の大倉山特別で差のない4着と見せ場を作ったイシノスイング。 900万クラスでのメドは立てただけに、クラス慣れの見込める今回は、更にチャンスが大きく広がるはず。1番人気は、フェアリーS3着,エルフィンS3着,フラワーC6着とトップクラスを相手に互角に渡り合った後、前走半年ぶりの500万下平場戦を快勝してモノの違いを見せつけたプリンセスカーラで単勝2.5倍。これまで戦ってきた相手のレベルが違うだけに、昇級緒戦でも素質の違いを見せつけるか。後に、フランスに遠征して国際G3で3着になるなどの活躍を見せることとなる。イシノスイングは、単勝4.0倍の2番人気の高い評価を得る。3番人気は、前走500万下平場戦を楽勝して勝ち上がってきたスプライトスズカで単勝6.9倍。形の上では昇級戦となるが、既に900万特別4着入着の実績がある馬。後には準オープンでも入着するなどの活躍をする。じわじわ力をつけてきたイシノスイングが更に大きく飛翔していくため、今回はその試金石とも言える重要な一戦となるに違いない。

馬番 馬        名 性年 重量 騎手 時計・差 人気 展開 備 考
1着 カルミナブラーナ 牝4 55 大塚 1.22.0  1- 1  
2着 イシノスイング 牝3 53 坂井 3/4  4- 5 1.22.1
3着 チャッターリップス 牝3 53 後藤 1 3/4 11- 8  
4着 10 ハイフレンドコード 牝3 53 郷原司  4- 5  
5着 スプライトスズカ 牝4 55 柴田善  8- 8  
6着 プリンセスカーラ 牝3 53 蛯名  9- 8  
 レースでは、イシノスイングはまずまずのスタート。まず、カルミナブラーナとクリールスペシアルの2頭の先頭争いとなるが、カルミナブラーナの方がハナを制して先頭。トウカンイーグルも前の方に出てきて、イシノスイングも掛かり気味に好位グループに。3角では、カルミナブラーナが1馬身リードで逃げているが、2番手以下は全くの一団。イシノスイングは、先頭から2馬身半差の馬群の中。人気のプリンセスカーラは後方だが、どの位置からでも来られる展開。3分3厘から、アドニスが外から押し上げてきて、トウカンイーグルをかわして単独2番手に押し上げると、4角では先頭カルミナブラーナの外に馬体を併せて行く。しかしながら、カルミナブラーナは手綱を持ったままで、まだ十分余力を残している。イシノスイングは、先頭まで2馬身半差の5番手争いの一角。プリンセスカーラはの後ろのグループで、チャプターリップスなどもほぼ同じ位置から追い出しにかかって直線へ。

 直線、カルミナブラーナが一杯に追い出されると、アドニスを突き放して再び単独先頭。内ラチ一杯に入ってきたのがイシノスイングで、じわじわ先頭カルミナブラーナに迫ってくる。カルミナブラーナは追い出しを遅らせるほどの余裕があり、残り300mから満を持してラストスパート。混戦の争いの中から、残り250mでカルミナブラーナとイシノスイングの2頭が抜け出して、この2頭マッチレース。懸命に踏ん張るカルミナブラーナとじわじわ馬体を併せてくるイシノスイングの激しい叩き合い。イシノスイングもよく伸びて、ラスト100mではカルミナブラーナとイシノスイングが2頭ほぼ並ぶような態勢となったが、直線追い出しを遅らせた分、カルミナブラーナ方にまだ余力が残っており、ここから最後のもうひと伸びを見せたカルミナブラーナが、イシノスイングを3/4馬身グイッと捻じ伏せるように抑え込んで、カルミナブラーナが逃げ切り勝ち。イシノスイングは、一瞬勝ったかというシーンもあったが、最後は力尽きて無念の2着のゴール。3着チャプターリップス以下は、前の2頭に迫る余力はなく、人気のプリンセスカーラも見せ場なく6着に終わった。900万クラス2戦連続の好走で、いよいよ勝利が手の届くところまできた。