１９８９年（平成元年）

 １９９０年（平成２年）

●長く名脇役として重賞戦線で活躍することになるシャコーグレイド。多くのファンに愛されることになる馬だが、２歳１１月の東京開催でフレッシュにデビュー戦を迎える。１番人気は、後にＧ２ニュージーランドＴ４歳Ｓ３着などの活躍をすることになるカネハボマイで単勝1.5倍。シャコーグレイドは、単勝2.5倍の２番人気。３番人気は、名馬スーパークリークを兄に持つシンコウマキシムで単勝7.8倍。少頭数の一戦だが、シャコーグレイドが華々しいデビュー勝ちを飾ってくれることを期待したい。

３着

４着

　直線に向くと、カネハボマイが単独先頭で逃げ込みを図るが、これにじわじわ迫ってきたのがシャコーグレイド。シンコウマキシムは伸び切れずに３番手で、以下の馬は大きく引き離される。シャコーグレイドは期待どおりの伸び脚を繰り出し、粘るカネハボマイをあっさり捉えると、最後は楽々と２馬身突き放して快勝のゴール。気持ちのいい勝ちっぷりで初陣を飾って見せた。非凡な素質を垣間見せたシャコーグレイド。これからどこまで成長してくれるのか、将来の活躍が大いに楽しみになった。

●前走新馬デビュー戦を快勝し、期待が大きく膨らんだシャコーグレイド。今回は500万クラス昇級戦だが、一気に２連勝を飾って夢を膨らませたい。１番人気は、オープン特別を連続３着，前走500万特別を２着としているインターミラージュで単勝3.4倍。シャコーグレイドは、オッズは同じ単勝3.4倍。３番人気は、前走の未勝利戦を５馬身差楽勝で勝ち上がってきたボスで単勝5.6倍。シャコーグレイドにとっては、500万クラスは単なる通過点に過ぎない。昇級戦でも、素質の違いで突破してほしい。

３着

４着

　直線に向くと、アフターミーが二の脚を発揮して、１馬身半リードで残り400ｍ。シャコーグレイドが単独２番手だが、内からボス，外からはインターミラージュも差を詰めにかかる。更にはビビッドダンサーなど。アフターミーは実に渋太く、ラスト100ｍでも１馬身ほどのリードで逃げ込みを図る。２番手を守っていたシャコーグレイドは懸命に追われ、ここからようやく力強い伸び脚を繰り出す。外からぐいぐい差を詰めるシャコーグレイドは、最後の最後でアフターミーに際どく並びかけ、首の上げ下げの写真判定の態勢でのゴール。内から追い込んできたサクラミキオーは１馬身半差の３着。インターミラージュは最後で失速して８着に終わった。先頭２頭の写真判定は、鼻差でシャコーグレイドに軍配が上がった。辛勝ではあったが、最後の勢いではシャコーグレイドの方が完全にまさっており、これで新馬，特別を２連勝。来春のクラシックを目指すのは当然とも言える勝利だった。これから更に相手は強力になっていくが、シャコーグレイドもまだまだ成長してくれるはず。期待は「夢」へと大きく膨らんだ。

●前走500万クラスに昇級した葉牡丹賞を、鼻差の辛勝ながら勝利して２戦２勝としたシャコーグレイド。今回はオープン挑戦で、デビューからの破竹の３連勝を目指す。相手は更に強力になるが、シャコーグレイドなら当然互角の勝負が可能なはず。１番人気は、アイビーＳ，府中３歳Ｓとオープン特別を連勝中のサクラヤマトオーで単勝1.6倍。後に、Ｇ３共同通信杯４歳Ｓ２着，Ｇ３オールカマー２着など重賞でも活躍することになる馬。この時点でも相当な素質馬という評価を得ている。シャコーグレイドは、単勝4.8倍の２番人気。３番人気は、前走中山の新馬戦を勝ち上がってきたユーワテイオーで単勝5.9倍。シャコーグレイドも、この時点の実績ではサクラヤマトオーに見劣るが、素質では決してヒケを取らないはずだ。

３着

４着

　直線に向くと、シンボリフォルテとインターミラージュの先頭争いに、外からすっとサクラヤマトオーが並びかけてくる。更に外からシャコーグレイドも伸びてくるが、残り１ハロンでサクラヤマトオーがあっさり先頭に突き抜けると、１馬身，２馬身とリードを開く。シャコーグレイドも伸びているが、サクラヤマトオーには突き離される。内シンボリフォルテが懸命に２番手で粘るところ、単独３番手に上がってきたシャコーグレイドが外から迫ると、ゴール寸前でこれを首差捉えて２着確保のゴール。ゴール前最後方から追い込んだアサキチも突っ込んで来たが、少し差のある４着まで。サクラヤマトオーは、余裕を残しながら３馬身差をつける圧勝を飾った。３連勝はならなかったシャコーグレイドだが、今回は勝ち馬が強かっただけに致し方ない。まだまだ成長途上だけに、いずれはサクラヤマトオーとの力関係も逆転できるはず。むしろ、初めてのオープン相手で２着を確保したことで、先々の活躍に自信を持てたのも事実。年が明けてからの飛躍が益々楽しみになった。来春のクラシックでの活躍を心に誓った。

●シービークロスの姪に当たるシービーキャンディのデビュー戦。 ミスターシービーとシービークロスを掛け合わせた千明牧場秘蔵のまさに夢の配合と言ってもいい。血統的にも当然期待度は大きく、デビュー戦から単勝1.4倍の断然人気の高い評価を得る。２番人気は、父は超良血ながら無名の種牡馬のテンザンテーストというウエスタンテーストで単勝6.8倍。３番人気は、弟アレアズマが後に種牡馬になっているアズマクレイムで単勝7.3倍。それでも、素質の面で見ても、シービーキャンディがここでは断然と言っていい。 ミスターシービーとシービークロス一族から受け継ぐ瞬発力とスピードを存分に発揮し、デビュー戦での勝利を華やかに決めてほしいところだ。

　直線に向くと、先頭ワンダーサイクルの外にアズマクレイムが並んできて残り400ｍ。外に持ち出したシービーキャンディも、この２頭にじわじわ差を詰めて並びかけていく。その後ろからは、ウエスタンテースト，カネヒメユリなどもそれほど差なく追撃してくる。前３頭の争いから、中のアズマクレイムが力尽きて、内ワンダーサイクル，外シービーキャンディの２頭の叩き合いに。しかしながら、残り１ハロンを切って、シービーキャンディがじわじわワンダーサイクルを競り落として素質の違いを見せつける。２番手で懸命に踏ん張るワンダーサイクルに、じわじわウエスタンテーストが２番手を窺うように馬体を併せてくるが、シービーキャンディは最後は１馬身1/4差抜け出して快勝のゴール。２着には、ワンダーサイクルがウエスタンテーストの追撃を半馬身退けて逃げ粘った。見事に断然人気に応えて新馬デビュー戦を飾ったシービーキャンディ。この勝利で、夢が大きく広がったことは間違いない。これからその非凡な素質をどこまで開花させてくれるのか、本当に楽しみになってきた。

●日本競馬史上２頭目の四冠馬ミスターシービーの産駒たちが、'89年よりいよいよデビュー。中央でのデビュー第一号のワコーラツールは新馬戦は１番人気で３着だったが、このスイートミトゥーナには、ミスターシービー産駒の輝かしいＪＲＡ初勝利を期待したい。血統的には、重賞３連勝の後第２回ジャパンＣに出走、日本代表馬の中では最も上位の人気になったスイートネイティブの姪に当たる馬。スイートネイティブは、２年連続年度代表馬になった名馬ホウヨウボーイを当時３歳牝馬の身で２着に下したこともある。その血統的背景からも、ミスターシービー産駒のＪＲＡ初勝利の期待は高まる。そして、スイートミトゥーナが単勝1.4倍の断然の支持を得る。２番人気は、アップセッター産駒のピュアレディで単勝5.1倍。３番人気は、アズマハンター産駒のスズトパーズで単勝6.5倍。果たしてスイートミトゥーナが人気に応えてくれるのか。新たなるミスターシービー伝説はここから始まるはずだ。　

３着

４着

　直線に向くと、ここまで楽な手応えで回ってきたスイートミトゥーナは、余力十分で後続を突き放す。ローエルグリーンをかわしてスズトパーズが２番手に上がって来たが、スイートミトゥーナは既に独走態勢。終始余力残しの手応えのまま、スイートミトゥーナは最後は６馬身差をつけて圧勝のゴール。早くもミスターシービー産駒のＪＲＡ勝ち馬第一号の誕生。しかもその勝ちっぷりからは、今後の活躍にも大いに期待が膨らむことに。これからミスターシービー産駒は次々登場してくるが、きっと新しい競馬の歴史を彩ってくれるはずだ。

●

３着

４着

●前走Ｇ３新潟３歳Ｓでは最下位５着に終わったスイートミトゥーナ。ミスターシービー産駒のグレードレース初入着ではあっても、最下位という結果は屈辱でしかない。２番人気を裏切った形になっただけに、２ヵ月半間隔を開けて立て直しを図った今回は、何としても巻き返したいところ。１番人気は、前走新馬デビュー戦を５馬身差圧勝したハントウイッシュで単勝2.5倍。後にＧ３クリスタルＣ３着，オープン特別の菖蒲Ｓ勝ちなどの活躍をする馬。２番人気は、前走新馬デビュー戦を半馬身差で勝利したダイワシーゲルで単勝2.9倍。後に900万特別勝ちをする馬。３番人気は、前走デビュー３戦目の未勝利戦を勝ち上がってきたワイドバトルで単勝5.9倍。後に京阪杯２着など重賞でも活躍し、オープン特別を５勝するなどの活躍をする馬。スイートミトゥーナは、単勝6.5倍の４番人気。人気は比較的割れており、スイートミトゥーナにもチャンスは十分。前走の汚名を是非とも晴らしてほしい。

３着

４着

　直線に向くと、先頭争いからワイドバトルとダイワシーゲルの２頭が抜け出してくる。人気のハントウイッシュは一杯で、これをかわしてスイートミトゥーナがここからエンジン全開。新潟３歳Ｓの時とは別馬のような末脚を繰り出すと、先頭に抜け出しかかっていたワイドバトルを一気に抜き去って、あっさり単独先頭に突き抜ける。気持ちのいい切れ味を発揮したスイートミトゥーナは、最後は１馬身3/4差突き抜けての快勝のゴール。前走の殿り負けで落とした評価を、ここで一気に取り戻した。このオープン特別での勝利は、この馬の自信につながるだけでなく、来春の牝馬クラシック戦線のことを考えれば、賞金的にも非常に大きな意味がある。これでクラシック出走を大きく手元に近づけた。ここから更に前進して、夢を大きく膨らませていきたい。

●　

３着

４着

●　

３着

４着

●　

３着

４着

●１０月の東京開催でデビューしたドライビングモール。そのデビュー戦は、２番手からきっちり抜け出して勝利し、素質の高さを見せつける。そして、その勝ちっぷりが評価されて、続く500万下のきんせんか賞では１番人気に支持されるものの、意外に動けず６着に敗れてしまう。それでも、まだまだキャリアも浅く、前走の敗戦がこの馬の実力でないことは明らか。今回は巻き返しを期しての一戦となる。そして、ドライビングモールが単勝2.5倍の１番人気の支持を得る。前走の敗戦にもかかわらず、ファンはこの馬の素質に期待している。２番人気は、前走新馬デビュー戦で、素質馬のバトルイニシャチブを１馬身3/4差下して優勝したホッカイジェットで単勝2.9倍。３番人気は、新馬デビュー勝ちの後、前走オープンの福島３歳Ｓでスイートミトゥーナの３着だったダイワシーゲルで単勝4.6倍。既にミスターシービーの素質馬たちが次々名乗りを上げて来ているが、この馬もここを勝ってクラシックへの夢を膨らませたいところだ。

３着

４着

　直線に向くと、ホッカイジェットが逃げ込みを図るが、内から迫ってくるドライビングモール。更にはミヤビスキーと外からグランバトール。間を突くダイワシーゲルとと激戦模様。そしてその後ろからはマイネルゼフィールも差を詰めてくる。しかしながら、ここからは逃げるホッカイジェットと追うドライビングモールの争いに。そして、ラスト100ｍでぐいっと力強い伸び脚を発揮したのはドライビングモール。粘るホッカイジェットをあっさりかわすと、最後は１馬身1/4差抜けて快勝のゴール。３着以下は更に１馬身3/4差があった。前走の敗戦から変わり身を見せて、キッチリ勝利を飾ってくれたドライビングモール。派手さはないものの、来春のクラシック路線に乗れるとの手応えを掴んだ一戦となった。しかしながら、その後は５ヶ月の休養を余儀なくされ、順調にクラシック路線を戦うことはできなかった。それでも、何とかＧ２ＮＨＫ杯に間に合って、日本ダービー出走の夢を懸けたが、休み明けではさすがに厳しく９着。続く900万下の駒草賞でも６着に敗れると、結局これがラストランに。３歳春までの僅か５戦のみでターフを去ってしまった。重賞を勝てるまでの素質はどうかと思われるが、それでも無事であればまだまだ勝利を重ねられたはず。故障で素質を発揮しきれなかったのは残念という他ない。

●１月の中山開催でデビューした牝馬パトラッシュ。デビュー戦は２番人気で５着に終わったが、２戦目の新馬戦では、２着に９馬身もの差をつける逃げ切り圧勝。メンバー的にはそれほど強力ではではなかったとはいえ、その勝ちっぷりから期待も高まる。しかしながら、続くカトレア賞は１０着，桃花賞は１１着と惨敗。しかも、それぞれ勝ち馬から4.1秒，3.0秒とかなりの差をつけられてしまった。このあたりは、自分のパターンに持ち込めないと厳しい状況だが、今回はメンバー的にもやや軽くなるだけに、初勝利の時と同様の逃げ戦法で変わり身を期す。１番人気は、近２走平場戦２着，４着としているタケデンビクトリーで単勝2.3倍。後に古馬になってオープン特別勝ちをする馬。２番人気は、前走桜草特別３着のマイネルゼフィールで単勝2.7倍。パトラッシュは、単勝6.4倍の３番人気。ここ２戦は力を出せていない印象で、今回はこの馬の本当の力を見せてほしい。

３着

４着

　直線に向い、先頭パトラッシュは二の脚を発揮して逃げ込みを図る。２番手タケデンビクトリーが懸命に追ってくるが、同じような脚色で差を詰められない。３番手マイネルゼフィールも伸び切れないが、これをかわしてカナルウォーターが差を詰めてくる。パトラッシュとタケデンビクトリーは最後までほとんど同じような脚色のまま、パトラッシュが逃げ切りなるかと思われたところへ、最後にカナルウォーターが詰め寄ってきたが、パトラッシュはこれを首差しのいで見事な逃げ切り勝ちのゴール。ここ２戦の大惨敗から見事に巻き返し、実力を発揮した時の能力の高さを示してくれた。ただ、これで900万クラスともなると、さすがに厳しい戦いを覚悟しなければならない。続く３歳牝馬のオープン特別のカーネーションＣでは最下位９着で、その後は休養を間に挟みながら900万クラスで７戦したが、0.6秒差６着が最高着順で、それ以上の結果を残すことはできなかった。引退後は繁殖牝馬となったが、産駒から活躍馬を輩出することはできなかった。

●現役時代、強豪揃いの毎日王冠をアンバーシャダイに首差競り勝って優勝したジュウジアローを母に持つフォーティマイルズ。母は他にもオークス４着，エリザベス女王杯４着など重賞戦線で大活躍した馬だが、その産駒としてフォーティマイルズも期待を背負うことになる。しかしながら、デビューは遅く３歳６月の札幌開催。当然新馬戦はなく、未勝利戦でデビューして、１番人気の高い支持を得るものの９着。しかしながら、２戦目ではきっちり変わり身を見せて、鼻差の辛勝ながら早くも初勝利を挙げる。今回は500万クラス昇級緒戦だが、ここでも非凡な素質を見せてほしい。１番人気は、近２走平場戦を連続３着としているヌエボトウショウで単勝2.3倍。まだキャリア僅か４戦という馬だが、後にはＧ３を５勝，Ｇ１でもマイルチャンピオンＳ４着，天皇賞・秋５着などの活躍をする馬。２番人気は、休み明けの平場戦を３着，２着，５着としているリープリバーで単勝4.2倍。フォーティマイルズは、単勝6.6倍の４番人気。人気は割れているが、フォーティマイルズなら、両親から受け継いだ勝負根性を発揮してくれるはずだ。

３着

４着

　直線に向くと、内フォーティマイルズと外ティランナの叩き合いが続くが、更に外からじわじわ迫るヌエボトウショウ。リープリバー以下は突き放されて、この前３頭の勝負に。ヌエボトウショウも先頭争いに並んできて、３頭のデッドヒートとなり、最後は３頭まったく同時の際どい態勢でのゴール。４着以下を４馬身も引き離しての激闘は、フォーティマイルズが鼻，鼻差で接戦を制して２連勝を成し遂げた。これで未勝利，500万クラスと２連勝。どちらも鼻差の辛勝ではあったが、６月にデビューしたばかりということを考えると、先々の活躍が楽しみになってきたと言っていいはずだ。

●昇級戦となった前走500万下平場戦を優勝したフォーティマイルズ。鼻差の辛勝ではあったが、遅いデビューの中で、３戦２勝という成績を残しているのは立派。今回は900万クラスとメンバー更に強化されるが、素質の高さで好勝負を見せてほしい。１番人気は、900万クラスから降級した前走江差特別をあっさり勝ち上がったファーストステップで単勝1.9倍。過去に900万特別で２度の連対実績がある。フォーティマイルズは、単勝3.2倍の２番人気。３番人気は、近２走平場戦５着，特別戦４着としているスズオーエンスで単勝4.6倍。この後、秋にはオープンの富士Ｓでも５着と上位に食い込む活躍を見せる馬。フォーティマイルズにとっては、今後の活躍を占う試金石となる一戦だ。

３着

４着

　直線に向くと、カナルウォーターが僅かに先頭だが、２番手争いはトラバーチン，間スズオーエンス，外からはフォーティマイルズとファーストステップが差を詰める。この５頭が優勝圏内で、大激戦の様相となるが、ラスト100ｍでトラバーチンとスズオーエンスの２頭が混戦から抜け出す。フォーティマイルズは３番手争いで踏ん張っていたが、ファーストステップ，カナルウォーターに首，首差競り負けて５着でのゴール。先頭２頭の叩き合いは、トラバーチンの方が首差競り勝った。５着に終わったフォーティマイルズだが、決して大きくは負けていない。900万クラスでも十分に戦える手応えは掴んだ。まだまだキャリアは浅いだけに、これからの成長も期待していいはずだ。

●前走900万クラス昇級緒戦のかもめ島特別では５着だったフォーティマイルズ。まだまだキャリアが浅い中で、勝ち馬から２馬身1/4差とそれほど差のない競馬ができたあたりは、この馬の素質の高さの証。今回は昇級２戦目で、更なる前進を期待していいだけに、勝利のチャンスさえあるはず。１番人気は、500万特別，900万下平場戦を連勝しているパソドラードで単勝1.6倍の断然人気。前走現級勝ちの実績はここでは上位。この後、Ｇ２アルゼンチン共和国杯で２番人気で３着と上位争いをすることになる馬。２番人気は、近４走特別戦を５着，５着，４着，２着としているフジミリスカムで単勝4.7倍。既に900万クラス勝ちの実績のある馬で、堅実な成績を残しながら着順を徐々に上げてきている。フォーティマイルズは、単勝6.1倍の３番人気。もちろん優勝争いの圏内だけに、素質の違いを見せつけてほしい。

３着

４着

　直線に向くと、逃げたアラカワルチェーは一杯で、フジミリスカムが先頭に立つが、これを一気に抜き去って先頭に出たのがパソドラード。つれて末脚は繰り出してきたのがスイープザボード。これを更に追って、最後方待機のフォーティマイルズが突っ込む。結局、パソドラードはそのまま１馬身半抜けて完勝。フォーティマイルズは一気に順位を上げて、２番手に上がったスイープザボードを追い詰めたが、惜しくも首差及ばず３着でのゴール。それでも、４着以下には完全に差をつけており、実力のあるところは示してくれた。最後方一気の競馬ではこれが精一杯か。それでも、昇級して２戦連続の上位食い込みで、900万クラスでの勝利の期待は更に高まった。鞍上の柴田人騎手騎手は、「スタートが悪く、後方からの競馬になってしまった。それに、馬がまだ子供で実が入っていない。素質はあるので、そのうち良くなるはずです。」とコメント。まだキャリア５戦で成長が期待できたフォーティマイルズだったが、その後は脚部不安で１年１ヶ月もの休養を余儀なくされ、500万下戦７着を一度使われたものの、それを最後に再びターフに姿を見せることはなかった。素質を開花させることなく終わったのは残念というほかない。

●２歳９月の函館開催でデビューしたマチカネオトコヤマ。新馬戦を２着，１着と早々に勝ち上がったが、昇級緒戦となった前走京都の500万下平場戦では１番人気で９着に敗れる。人気を裏切ったことで評価は下がってしまったが、今回は何とか巻き返したい。１番人気は、500万クラス昇級緒戦の前走りんどう賞で半馬身差２着だったキクノサンシャインで単勝5.6倍。２番人気は、デビュー６戦目で未勝利を勝ち上がった後、前走500万下平場戦でも２着と好走したホクセイシプレーで単勝オッズは同じ5.6倍。父サニーシプレーという血統で、後にＧ３阪急杯１着，Ｇ２高松宮杯２着など、幾度となく重賞レースで活躍することになる馬。マチカネオトコヤマは、単勝11.5倍の８番人気。人気の大きく割れた一戦だけに、マチカネオトコヤマにもチャンスはあるはずだ。

３着

４着

　直線の争いは大混戦の様相。キクノサンシャインとナリタツバサの先頭争いだが、一旦控えていたポートマリヤが間を突くように伸びて先頭争いに加わってくる。更には外からグランドウィナーが差して来る。マチカネオトコヤマも外から脚を伸ばしてくる。ラスト100ｍからは、ポートマリヤとグランドウィナーが抜け出して来ての争い。この時点で、外マチカネオトコヤマ，大外ハギノサキガケの２頭は中団の位置だったが、ここからこの２頭がぐいぐい伸びる。グランドウィナーが僅かに出ていたが、一気に伸びた大外ハギノサキガケが、ゴール寸前でこれを首差捉えての差し切り勝ち。マチカネオトコヤマは、ハギノサキガケには伸び負けたが、最後にポートマリヤ，リネンフレンドに並びかけての３着争いのゴール。最後の勢いではまさっており、写真判定の結果、ポートマリヤを鼻差捉えて３着に食い込んだ。大激戦の中、勝ち馬からは１馬身差の差のない競馬を見せてくれたマチカネオトコヤマ。前走は口惜しい思いをしたが、今回は変わり身を見せて、500万クラスで勝ち負けできる力を示してくれた。これからまだまだ成長を期待していいはずだ。

●後の小倉３歳Ｓ勝ち馬のリキセレナードなどの産駒を輩出することになるムーンセレナード。自身も古馬相手のオープン特別を優勝するなどの活躍をすることになるが、今回がデビュー戦となる。そして、ムーンセレナードが単勝1.7倍の断然人気に支持される。２番人気は、イエローゴッド産駒のセンシュウデボネアで単勝6.6倍。３番人気は、マルゼンスキー産駒のキョウワトカチヒで単勝8.8倍。高い評価を得ているムーンセレナードには、是非とも人気に応える圧倒的な勝ち方を期待したい。

３着

４着

　直線に向いても、先頭ムーンセレナードのスピードはまったく鈍らない。逆に２番手センシュウデボネアの方が力尽きた感じで突き放される。中団待機のサンキョウピアが一気に２番手に上がって追い上げて来たが、ムーンセレナードは余力残しで３馬身差をつけての圧勝のゴール。スピードの違いは歴然で、期待に応える勝ちっぷりを見せてくれた。豊かなスピードを持っており、桜花賞向きのタイプ。是非とも３歳牝馬クラシック路線に乗ってほしい馬だ。

●前走新馬デビュー戦をスピードに任せて逃げ切り圧勝を演じたムーンセレナード。今回はオープン特別に挑戦するが、前走見せたスピードはここでも十分通用するはず。１番人気は、前走Ｇ３小倉３歳Ｓ５着のツルマルミマタオーで単勝4.2倍。後に阪神３歳Ｓ３着，日本ダービー４着，菊花賞５着とＧ１でも幾度となく上位争いをすることになる馬。２番人気は、新馬勝ちの後、オープンのクローバー賞で１番人気で５着だったアスクヒーローで単勝4.3倍。ムーンセレナードは、単勝7.3倍の４番人気。人気は拮抗しており、ムーンセレナードにもチャンスは十分あるはず。ここから更に夢を膨らませたい。

３着

４着

　直線に向くと、ムーンセレナードが単独先頭で逃げ込みを図るが、これを懸命に追ってくるワンダーレッスルとスナークベスト。ムーンセレナードも渋太く粘っていたが、ここからワンダーレッスルがじわじわ詰め寄る。しかしながら、素晴らしい末脚を繰り出して来たのが人気のツルマルミマタオー。後方でタメていた脚を一気に炸裂させると、ムーンセレナードらをまとめて抜き去って、最後は１馬身1/4差突き抜けて快勝。ムーンセレナードも渋太さを発揮したが、最後の最後でワンダーレッスルに並びかけられて鼻差かわされて３着でのゴール。今回は、勝った馬が後のＧ１活躍馬だけに、この敗戦も致し方ない。ただ、２着に粘れなかったのは少し残念。それでも、この馬のスピードがオープンでも十分通用することを証明。もう１勝を挙げるのも遠くはないはずだ。

●前走オープンの野路菊Ｓで３着だったムーンセレナード。２連勝できなかったのは残念だが、能力のあるところはしっかり示してくれた。今回は500万クラスの一戦だけに、当然前走以上の結果を期待できる。そして、ムーンセレナードが単勝2.4倍の１番人気に支持される。２番人気は、前走新馬戦を勝ち上がってきたツールドフランスで単勝3.7倍。後には準オープンでも好勝負することになる馬。３番人気は、新馬勝ちの後、オープンのききょうＳでも２着と好走したツルマルベッピンで単勝3.9倍。この後、Ｇ３ラジオたんぱ杯３歳牝馬Ｓでも２着と好走することになる馬。その他、４番人気には後のオークス馬のエイシンサニーも出走している。先々は桜花賞も見据えているムーンセレナードだけに、ここはあっさり２勝目を決めたいところだ。

３着

４着

　 直線に向くと、先頭２頭の争いからムーンセレナードがじわっと出るが、内で懸命に食い下がるツールドフランス。しかしながら、残り250ｍでツールドフランスは一杯で、ここからムーンセレナードが一頭抜け出す。後続から差して来たのはホシビーブで、じわじわ差を詰めてムーンセレナードに１馬身近くまで迫ったが、最後は同じ脚色になって、ムーンセレナードが１馬身1/4差で押し切り快勝のゴール。ホシビーブが、ツルマルベッピンの追撃を半馬身しのいで２着。ツールドフランスは、ムーンセレナードに競り落とされて６着に沈んだ。人気に応えて順当に２勝目を挙げたムーンセレナード。これでまた桜花賞に向けて大きく前進した。この馬のスピードは、もっと強い相手でも十分通用するはずだ。

●前走りんどう賞で快勝したムーンセレナード。その後は２ヵ月半レース間隔を開けて、年明けはこの紅梅賞から始動。先々は桜花賞出走まで見据えており、もちろんここでも好勝負を期待。１番人気は、新馬，Ｇ３ラジオたんぱ賞３歳牝馬Ｓと連勝中のレガシーワイスで単勝2.4倍。桜花賞では悲運の競走中止で予後不良となってしまう馬。ムーンセレナードは、単勝3.9倍の２番人気。３番人気は、Ｇ３函館３歳Ｓ，Ｇ２デイリー杯３歳Ｓと連続２着の後、前走Ｇ１阪神３歳Ｓでは２番人気で６着だったコニーストンで単勝オッズは同じ3.9倍。その他、後のオークス馬のエイシンサニーも出走してきている。重賞で実績を挙げている馬たちがライバルとなるだけに、ここで勝ち負けできれば希望も膨らんでくるはずだ。

３着

４着

　直線に向くと、ムーンセレナードがリードをすっと１馬身半と開いて逃げ込みを図る。しかしながら、混戦の２番手グループの中からヤマノカグヤヒメが追ってくる。更には間からレガシーワイスも差を詰めてくる。ムーンセレナードは、じわじわ詰め寄られながらも渋太く踏ん張っていたが、ラスト100ｍからコニーストンが大外から強襲，つれて後のオークス馬エイシンサニーも猛追してきて、ラスト30ｍでムーンセレナードはこの２頭に並ぶ間もなくかわされる。更には、ゴール寸前でレガシーワイスとヤマノカグヤヒメにも僅かに差されて５着でのゴール。優勝したコニーストンから２馬身差とそれほど差はなかったが、５着という結果は残念だった。道中かなり仕掛け通しの競馬だっただけに厳しかった。本来であればもっと軽快に行けるスピードがあるはずだが…。これがこの馬本来の実力とは思われない。次走ではこの馬の持ち味のスピードを存分に発揮してほしい。

●前走の紅梅賞では逃げて最後甘くなって５着に終わったムーンセレナード。着差は大きくなかったが、着順的には不本意な内容と言えた。それだけに、今回は前走以上の粘りを見せてほしい。１番人気は、新馬戦を１０馬身差，500万下の若菜賞を３馬身差と圧倒的な強さで２戦全勝のアグネスフローラで単勝2.3倍。昇級戦にはなるが、底知れない名牝の素質を持っており、無敗のまま桜花賞を制することになる馬。名馬であり名種牡馬ともなるアグネスタキオンを輩出することになる。２番人気は、紅梅賞の勝ち馬コニーストンで単勝3.0倍。重賞２着が２度という実績はここでは上位。ムーンセレナードは、単勝5.2倍の３番人気。今回もレベルの高い一戦となるが、この二強相手になんとか互角の勝負に持ち込みたい。

３着

４着

　直線に向くと、アグネスフローラが先頭に抜け出すところ、外からムーンセレナード，大外コニーストン、更にはエイシンサニーがこれを追う。しかしながら、アグネスフローラは１馬身半抜け出して、その後は目一杯の感じではなく余裕を見せる。ムーンセレナードは２番手争いの中から伸び切れず、コニーストンに突き放されて、エイシンサニーからも差を広げられて４着でのゴール。アグネスフローラは、最後はコニーストンに3/4馬身差まで詰められていたが、まだまだ余力を残して、危なげのない着差以上の完勝だった。ムーンセレナードは４着は確保したが、優勝したアグネスフローラからは５馬身の差があった。今回に関しては、勝ち馬との実力差を認めないわけにはいかない結果に。さすがに桜花賞で勝ち負けを争うまでは厳しくなったのは否めないが、何とか上位食い込みを目指して更にパワーアップしたい。

●　

３着

４着

●晴れ舞台のＧ１桜花賞では、１５番人気の人気薄ながら６着と頑張って見せたムーンセレナード。勝ち馬からは差があったが、この馬の実力は見せてくれた。ただ、できれば５着以内で掲示板に上がりたかったところだが、それを果たせなかったのだけが心残りだった。その後は距離適性を考慮して、オークス路線は考えず、短距離路線で勝負していく。今回は900万特別だが、男馬との対戦だけに、果たしてスピードで上回ることができるのかどうか。そんな中、ムーンセレナードはファンの支持を集めて、単勝3.6倍の１番人気に支持される。２番人気は、前走Ｇ２ニュージーランドＴ４歳Ｓで６着だったエイシンアドバンスで単勝4.0倍。後に準オープン勝ちなどの活躍をする馬。３番人気は、前走オープンのマーガレットＳで２着だったユウキサンボーイで単勝5.1倍。上位人気は拮抗しているが、ムーンセレナードには、Ｇ１の強敵相手の勝負を経験しての更なるパワーアップした走りを是非見せてほしい。

３着

４着

　直線に向くと、ツールドフランス，ムーンセレナード，ユウキサンボーイの３頭の叩き合いとなるが、ムーンセレナードが先頭に抜け出してくる。ユウキサンボーイが懸命に食い下がったが、直線中ほどからは突き放されて、最後はムーンセレナードが２馬身抜け出しての完勝のゴール。２着のユウキサンボーイの後ろも２馬身半の差があった。期待に応えてスピードの違いを見せつけたムーンセレナード。一連の春の戦いより大幅にパワーアップしている。この勝ち方ができるのであれば、古馬相手でもきっと好勝負を演じてくれるはずだ。

●前走900万クラスのゆうすげＳを好位抜け出しで快勝したムーンセレナード。今回は古馬男馬の準オープン相手に真っ向勝負を挑む。そして、ムーンセレナードが単勝3.6倍の１番人気に支持される。２番人気は、２月のオープン特別のバイオレットＳ７着以来のレースとなるトシグリーンで単勝5.2倍。Ｇ３小倉３歳Ｓ２着の実績を持つ馬だが、後にはＧ２のＣＢＣ賞，Ｇ３の京王杯オータムハンデの重賞２勝を挙げることになる馬。３番人気は、近２走準オープンで連続２着としているウォーターストームで単勝5.3倍。前走の勝利で勢いに乗ってきたムーンセレナードだけに、昇級戦でも一気に突破したい。

３着

４着

　直線に向くと、トシグリーンも先頭争いに並んできて、ムーンセレナードを含む４頭の叩き合い。この争いから、残り１ハロンでまずウォーターストームが脱落。ムーンセレナードもよく頑張っていたが、ラスト100ｍで競り負けてしまって３番手に。ここからぐいっと力強く伸びたのがトシグリーンで、内ラチ沿いで踏ん張っていたゴールデンリッカを１馬身半突き放して優勝。ムーンセレナードは、更に１馬身遅れての３着でのゴール。最後に競り負けたのは残念だったが、ラスト100ｍまで優勝争いで踏ん張っていた点は評価したい。準オープンでも互角に戦える力は示してくれた。

●前走準オープンのやまなみＳで３着と善戦したムーンセレナード。古馬男馬相手にも一歩もヒケを取らなかった。今回は更に上のオープン格上挑戦となるが、今のムーンセレナードなら勝機は十分。そして、ムーンセレナードが、単勝2.4倍の１番人気に支持される。２番人気は、前走900万特別で１番人気で２着だったメジロマリアで単勝3.6倍。３歳時にはオープンの忘れな草賞優勝，古馬になってからもオープン特別で２度入着の実績がある。３番人気は、前走やまなみＳ５着のクインモーニングで単勝6.8倍。２年前のＧ３サファイアＳ２着の実績を持つ。それほどの強力メンバーでもないだけに、なんとかこのオープン勝ちのチャンスをモノにしたい。

３着

４着

　直線に向くと、先頭ハギノハイタッチをかわしにかかるクインモーニング。更に大外からムーンセレナードが差し脚を繰り出してくる。クインモーニングが単独先頭に抜け出したが、これに外から並びかけてくるムーンセレナード。この２頭の勝負になったが、勢いでまさるムーンセレナードが、クインモーニングをぐいっと3/4馬身競り落として快勝のゴール。見事３歳牝馬の身で、古馬男馬相手のオープン特別の勝利を飾った。この馬の実力のほどを示した一戦となった。しかしながら、その後は５ヵ月半の休養となり、復帰後は夏の元気さはなくなっていた。年明けからは重賞で１３着，９着。オープン特別で１１着という不振で引退した。北九州短距離Ｓ勝ちの後、更に勢いに乗っていければ、もっと活躍できていたかもしれない。それでも、引退後は繁殖牝馬として、Ｇ３小倉２歳Ｓ勝ちのリキセレナードなどの活躍馬を輩出した。

●２歳１２月の京都開催でデビューしたメイショウソロモン。新馬デビュー戦は１番人気ながら４着に終わったが、２戦目の今回は素質を発揮してくれるはず。１番人気は、前走新馬デビュー戦で１番人気で２着だったグランドルンルンで単勝2.1倍。２番人気は、前走新馬デビュー戦では２番人気で３着だったワンダフルチョイスで単勝5.1倍。この上位人気２頭は前走同じレースでデビューした馬。メイショウソロモンは、単勝13.0倍の７番人気と評価を下げてしまっているが、前走の汚名を晴らす走りを期待したい。

３着

４着

　直線に向くと、インターサブマリンが単独先頭に出てくるが、２番手争いは混戦模様で、キタシバサンダー，ワンダフルチョイスなど。しかしながら、ここから一頭次元の違う末脚を繰り出してきたのがメイショウソロモン。先頭までは差があったが、その差をグングン詰めてくいく。ラスト100ｍでは、先頭インターサブマリンにキタシバサンダーが並びかけたが、そこを外から並ぶ間もなく抜き去って行ったのがメイショウソロモン。その切れ味は圧倒的で、一瞬にして後続を３馬身引きちぎっての鮮やかな差し切り勝ちのゴール。道中の追走が苦しかっただけに、ここまで鮮やかな脚を使ってくれるとは驚き。前走は期待に応えられなかったが、今回はキッチリ変わり身を見せて、素質の高さを証明してくれた。この勝ちっぷりであれば、昇級後の活躍も期待できるはずだ。

●後にＧ３ステイヤーズＳを優勝，Ｇ１にも幾度となく挑戦することになるメイショウビトリア。ステイヤーとして大いに活躍することになるが、デビューを迎えたのは少し遅く、３歳３月の未出走戦。１番人気に支持されたものの、僅差の３着と勝利を決められなかった。一度レースを経験した今回は、是非とも初勝利を決めておきたい。そして、メイショウビトリアが単勝1.5倍の断然人気に支持される。２番人気は、デビューからの全４戦で２着２回のミリオングレイスで単勝5.8倍。前走でも２着となっており、この馬も今度こその意気込みで臨んできている。３番人気は、近２走２着，３着としているニックテイオーで単勝6.0倍。デビュー当時は振るわなかったが、レース経験を積みながら実力を発揮してきた。後に、Ｇ３朝日チャレンジＣ２着，Ｇ３札幌記念２着と重賞でも活躍することになる馬。メイショウビトリア自身晩成血統ではあるが、それでも今のうちから素質の高さを発揮しておきたい。

３着

４着

　直線に向くと、メイショウビトリアが単独先頭に抜け出して、内目を１馬身半とリードを広げにかかる。これを外側からミリオングレイスが２番手から詰め寄ろうとするが、メイショウビトリアはここから左ムチ一発で、すーっと２馬身半と突き放す。３番手の内ニックテイオーも力尽きて態勢は決する。ゴール前で外からテンリラシアンが一気に追い込むも、先頭から差のある３着争いまで。先頭メイショウビトリアは、最後まで余裕の手応えのまま、２馬身半差をつける楽勝のゴール。デビュー戦の前走より大幅にパワーアップして、実力の違いを見せつけた。素質の高さを感じさせる勝ちっぷりで、これからの活躍が大いに楽しみになった。

●デビュー２戦目の前走未勝利戦で早くも勝利を収めたメイショウビトリア。今回は500万クラス昇級戦となるが、この馬の素質を考えれば、いきなりの好勝負は可能なはず。１番人気は、新馬勝ちの後、前走のゆきやなぎ章賞では２着だったメジロマックイーンで単勝1.7倍。秋に菊花賞を制して以降は、日本の最強馬として君臨し、通算Ｇ１を４勝の名馬の活躍をすることにな馬。メイショウビトリアは、単勝6.0倍の２番人気。３番人気は、近２走特別戦２着，平場戦３着としているキョウワオーバンで単勝9.2倍。まだ本格化していないメジロマックイーンではないだけに、メイショウビトリアにも逆転のチャンスは十分あるはずだ。

３着

４着

　直線は、マキハタグロリーとワイドバトルの先頭争いとなるが、ここから中団待機のホウユウロイヤルが一気に伸びて、先頭２頭を抜き去って先頭。ラスト100ｍでは、内ラチ沿いからタニノファスト，真ん中からメジロマックイーンとメイショウビトリアが渋太く伸びての２着争い。メイショウビトリアは、メジロマックイーンと馬体を併せて盛り返しを図るが、タニノファストには突き放され、メジロマックイーンにも首差競り負けてしまう。更にはゴール寸前で外から襲い掛かったシンテイオーにも頭差差されて５着でのゴール。以下も差なく続いており、３着メジロマックイーン以下はドッとゴールに雪崩れ込んだが、何とか掲示板は確保した。着順的には残念な思いも残ったメイショウビトリアだが、500万クラスで互角に勝ち負けできる能力は示してくれた。できればメジロマックイーンに先着したかったところだが…。間違いなく晩成血統のメイショウビトリアだけに、これからの成長を楽しみにしたい。

●500万クラス昇級緒戦の前走あやめ賞では５着だったメイショウビトリア。人気に応える走りとまでは言えなかったが、メジロマックイーンと接戦の叩き合いを演じ、十分収穫のあった競馬と言っていいはず。クラス慣れの見込める今回は、更なる前進を期待していいはず。そして、メイショウビトリアが単勝2.2倍の１番人気の支持を得る。２番人気は、前走あやめ賞では４着で、５着のメイショウビトリアに頭差先着しているシンテイオーで単勝4.6倍。３番人気は、デビュー４戦目の未勝利戦を勝ち上がってきたエイシンクラッチで単勝6.5倍。メンバー的にも前走より戦いやすく、メイショウビトリアにチャンス到来。是非とも人気に応えてほしい。　

３着

４着

　直線に向くと、激戦の様相の中から、メイショウビトリアとモガミシラオキの叩き合いに。エイシンクラッチは力尽きて後退。ここから力強く伸び脚を発揮したメイショウビトリアが、残り250ｍでモガミシラオキを突き放して単独先頭。ぐいぐい伸び脚を発揮して、一頭２馬身半抜け出して楽勝態勢かと思われた。しかしながら、ここからシンテイオーが一気の伸び脚を発揮し、先頭メイショウビトリアに襲いかかる。完全にこの２頭の一騎討ちとなったが、ラスト100ｍでシンテイオーが捉えて先頭。メイショウビトリアは、３番手以下を４馬身も突き放したものの、シンテイオーに3/4馬身かわされて２着でのゴール。一旦は勝ったかというシーンもあっただけに、勝利を手にできなかったのは残念だったが、前走から更にパワーアップした走りを見せてくれた。期待通りの成長を見せてくれており、先々の期待はますます高まった。

●500万クラス昇級２戦目の前走かきつばた賞では２着だったメイショウビトリア。一戦ごとに力をつけており、更なる前進が見込める今回は、勝利の期待が高まる。１番人気は、デビューから４戦連続２着と惜敗を続けた後、前走の未勝利戦を勝ち上がってきたセカンドシーザーで単勝3.8倍。メイショウビトリアは、単勝4.2倍の２番人気。３番人気は、デビュー２戦目となった６ヶ月半ぶりの前走未勝利戦で、大きな変わり身を見せて７馬身差の圧勝を演じたフェイムオブラスで単勝6.0倍。後にＧ２のＣＢＣ賞を優勝するなどの活躍する馬。実力拮抗の様相だがメイショウビトリアは間違いなく勝ち負けの競馬を演じてくれるはずだ。

３着

４着

　直線に向くと、先行３頭の争いからフェイムオブラスは突き放されて、中グローバルエースと外セカンドシーザーの２頭の叩き合いで、後続を引き離してのマッチレース。３番手以下は混戦模様で、中からじわじわ伸びたメイショウビトリアが、残り１ハロンで単独３番手に押し上げてくる。しかしながら、先頭２頭からは完全に置かれてしまう。メイショウビトリアが３番手で粘り込みを図るところ、外からピースマシーンが懸命に追ってきたが、3/4馬身差を詰めさせずに３着確保のゴール。上位２頭からは５馬身差をつけられてしまったが、勝負どころで受けた不利があまりにも大きかった。優勝争いは、セカンドシーザーが鼻差競り勝って人気に応えた。なお、２着のグローバルエースも、秋には菊花賞トライアル京都新聞杯でメジロライアンに半馬身差食い下がって２着と健闘することになる実力馬だった。それでも、大きな不利を受けながら盛り返す勝負根性を見せてくれたメイショウビトリア。500万クラスであれば堅実に走れる実力を改めて示した。勝利の時は決して遠くはないはずだ。

●前走のあざみ賞では３着だったメイショウビトリア。１，２着馬からは差をつけられたが、勝負どころで大きな不利を受けながら盛り返してきた勝負根性は評価していいもの。しかも、500万クラスに昇級後は堅実なレースを続けており、古馬との初対戦となる今回も、当然勝ち負けを期待していいはず。１番人気は、この春オークスで４着と大健闘したビクトリヤシチーで単勝2.0倍。その後、500万特別を連続２着と取りこぼしている。２番人気は、近４走平場戦１着，特別戦２着，６着，４着と上位争いをしているグレーアテンションで単勝3.3倍。メイショウビトリアは、単勝4.2倍の３番人気。実力は拮抗しており、もちろんメイショウビトリアにもチャンスは十分だ。

３着

４着

　直線に向くと、メイショウビトリアが単独先頭に抜け出してくるが、ここからビクトリヤシチーがぐんぐん伸びる。メイショウビトリアも踏ん張るが、ビクトリヤシチーがあっさりかわして先頭。メイショウビトリアが２番手で粘るところに、じわじわグレーアテンションも追い詰める構えを見せたが、メイショウビトリアはこれを半馬身抑え切って２着確保のゴール。ビクトリヤシチーには完全に突き放されてしまったが、古馬相手でも互角の勝負を見せてくれた。なかなか勝ち切れないが、この夏の間にはなんとか500万クラスを勝ち上がりたいところだ。

●古馬との初対戦となった前走奥尻特別では２着だったメイショウビトリア。もう勝利は時間の問題で、今度こそ勝利を勝ち取りたい。そして、メイショウビトリアが単勝2.3倍の１番人気に支持される。２番人気は、前走８ヶ月ぶりのレースとなった江差特別で２着と実力を見せたヒットチャートで単勝2.6倍。休養前の前々走では400万下平場戦を優勝しているように、このクラスでは力量上位の存在。ひと叩きされて更に実力を発揮してくるはず。３番人気は、近２走特別戦３着，平場戦３着と上位争いをしているディープポケットで単勝4.9倍。ライバルたちもなかなか手強いが、メイショウビトリアの勝負根性に期待したい。

３着

４着

　直線に向くと、先頭ヒットチャートが後続を突き放しにかかって逃げ込み態勢。単独２番手に上がってきたディープポケットは差を詰められない。メイショウビトリアは、ゴッチャの中から進路を見出して脚を伸ばし、ディープポケットなどをかわして２番手まで押し上げるが、先頭ヒットチャートに詰め寄ることはできず、１馬身3/4差の２着でのゴール。またしても勝利には手が届かなかったが、相手もなかなか強力だっただけに致し方ない。それでも、こうして堅実な競馬を続けていれば、勝利を手にするのはもう時間の問題だ。

●前走八甲田山特別でも２着となり、これで２戦連続の２着となったメイショウビトリア。これまで善戦を続けているだけに、今度こそ勝利を手にしたい。そして、メイショウビトリアが単勝1.3倍の断然人気に支持される。２番人気は、昇級緒戦で初めての古馬との対戦となった前走平場戦で５着だったメジロニューマンで単勝5.3倍。まだキャリア僅か３戦の馬だけに上昇度は大きいはず。３番人気は、前走八甲田山特別では６着だったマキハタビッグで単勝7.5倍。後に中山大障害で２着，３着となるなど、障害の一流馬として活躍することになる馬。メンバー的に見ても、メイショウビトリアには負ける要素はまったく見当たらない。今度こそ確実に勝利をモノにしたい。

３着

４着

　直線に向くと、先頭メイショウビトリアが力強く伸びて、２番手以下を突き放しにかかる。２番手争いの３頭から、中マキハタビッグが完全に抜けて単独２番手の態勢も、メイショウビトリアはこれを更に突き放す。完全にセーフティリードを取ったメイショウビトリアは、最後は余力を残して２馬身半差の圧勝のゴール。力の違いをまざまざと見せつける勝利だった。これで善戦止まりにピリオドを打ったメイショウビトリア。能力と素質を考えれば、まだまだ上を狙っていける馬。900万クラスに昇級しても、間違いなく勝ち負けの競馬ができるはずだ。

●横津岳特別を優勝し、500万クラスでの惜敗続きにピリオドを打ったメイショウビトリア。その時の勝ちっぷりや、相手なりに走れる渋太さから、900万クラスでも間違いなく好勝負できると期待されたが、昇級緒戦の前走大沼Ｓでは６着に終わる。今回は北海道から帰っての一戦だが、900万クラス２走目で変わり身が期待できる。１番人気は、500万特別を勝ち上がって昇級した前走特別戦で１番人気で７着だったミスターアロマックで単勝2.5倍。７着とはいえ勝ち馬から差はなく、トップハンデの５７kgでも期待を背負う。後にオープン特別２勝の活躍をする。メイショウビトリアは、単勝5.2倍の２番人気。５３kgのハンデを生かして勝利を目指す。３番人気は、近３走特別戦を４着３着，４着としているエイシンタウラスで単勝7.2倍。まだまだ進化途上のメイショウビトリアだけに、ここも期待をかけていいはずだ。

３着

４着

　直線に向くと、内ライオンエリナと外メイショウビトリアの叩き合いとなるが、残り250ｍでメイショウビトリアの方がじわっと出る。内ラチ沿いからミスターアロマックも脚を伸ばすが３番手。メイショウビトリアが首ほど出ていたが、これに懸命に食い下がるライオンエリナ。しかしながら、ラスト150ｍは上位３頭はまったく同じ脚色のまま、メイショウビトリアがそのまま首差競り勝って優勝のゴール。900万クラス昇級２戦目で、この馬の持ち味である渋太さを存分に発揮してくれた。これでいよいよ準オープンに昇級。着実に期待どおり力をつけており、準オープンでも好勝負してくれるはずだ。

●900万クラス昇級２戦目となった前走清滝特別を、勝負根性を発揮して競り勝って優勝したメイショウビトリア。今回はついに準オープンまで昇級しての一戦だが、準オープンと言えども、この馬には通過点に過ぎない。１番人気は、900万特別を連勝した後、前走Ｇ３牝馬東京タイムズ杯で３着と健闘したメインキャスターで単勝3.2倍。後にＧ３阪神牝馬特別を制し、有馬記念にも挑戦して７着と頑張りを見せることになる馬。メイショウビトリアは、単勝4.4倍の２番人気。３番人気は、夏の上がり馬としてＧ２神戸新聞杯では１番人気に支持されたものの７着，しかしながら続く前走の準オープン特別では鼻差２着と実力を見せたダイタクサンビームで単勝4.7倍。メイショウビトリアの素質はここでもまったく遜色はなく、２連勝で準オープン突破の期待は高まる。

３着

４着

　直線に向くと、メイショウビトリアとメインキャスターの２頭が抜け出してきて、残り１ハロンではこの２頭の争い。しかしながら、メインキャスターは手応えに余裕があり、ここから満を持して追い出されると、メイショウビトリアをあっという間に突き放してしまう。メイショウビトリアの後ろは、内からエイシンウイン，外からシルクオーシャンなどがじわじわ差を詰めて来たが、メイショウビトリアはシルクオーシャン以下を首差しのいで２着確保のゴール。メインキャスターは、４馬身差をつけての圧勝だった。今回は勝ち馬が強過ぎたものの、準オープン緒戦でも互角の走りを見せてくれたメイショウビトリア。先々のオープンでの活躍が約束される走りだったと言っていいだろう。いずれは重賞制覇さえ！夢は更に膨らんでいく。

●準オープン昇級緒戦の前走比叡Ｓでは２着だったメイショウビトリア。勝ち馬がやや強過ぎたが、この馬も準オープンで互角の勝負ができることを証明してくれた。今回は準オープン２戦目となるだけに、更なる前進も期待できる。１番人気は、前走900万特別を１番人気で勝ち上がってきたボストンキコウシで単勝2.7倍。後にＧ３ステイヤーズＳ２着，Ｇ２アルゼンチン共和国杯４着，Ｇ２京都大賞典５着と重賞でも上位争いをすることになる馬。メイショウビトリアは、単勝4.0倍の２番人気。３番人気は、前走菊花賞では１１着だったレッツゴーターキンで単勝6.4倍。これまでも、Ｇ３中日スポーツ賞４歳Ｓ２着，Ｇ２神戸新聞杯４着と重賞で上位争いをしている馬だが、何といっても後に天皇賞・秋を強烈な追い込みで制してＧ１ホースとなる馬。実力拮抗の激戦ムードだが、それだけにメイショウビトリアの渋太い脚が生きてくるはずだ。

３着

４着

　直線に向くと、メイショウビトリアは馬場の真ん中からじわじわ脚を伸ばし、先頭エイシンアドバンスを追い詰めると、残り１ハロンでこれをかわして単独先頭。３番手ボストンキコウシも伸び切れず、メイショウビトリアが１馬身，１馬身半と抜け出しかかって勝利を確信したが、ここから外マッハシチー，つれて最内レッツゴーターキンの２頭がぐんぐん強襲。メイショウビトリアも止まっているわけではなく、渋太く踏ん張って見せたが、リードは一気に縮まって、最後はこの３頭が並ぶ態勢でのゴール。しかしながら、ゴール寸前で外マッハシチーに僅かに捉えられたのは肉眼でもはっきり確認できた。惜しくも頭差差されてメイショウビトリアは２着に惜敗したが、後の天皇賞馬レッツゴーターキンの追撃は首差しのいだ。あともうほんの僅かというところで勝利をさらわれたメイショウビトリアだったが、積極的に前に行ってそのまま押し切ろうという競馬は、内容的には勝ったと同等の評価をしていいもの。２戦連続の２着という結果に、準オープンを勝ち上がるのはもう時間の問題だと確信した。

●ミスターシービー産駒の中でも最も活躍した馬と言っても過言ではないヤマニングローバル。不運に見舞われて一旦は絶望しされながら、奇跡的な復活を遂げることになるのだが。今回はそのヤマニングローバルのデビュー戦。母ヤマニンペニーは、ニジンスキー産駒の外国産馬で、超良血馬と言われていた馬。800万下のジュニアＣ，オープンの４歳Ｓ勝ちの実績のある馬。そして生まれたヤマニングローバルは、デビュー前から超大物と評判になり、いよいよ満を持してのデビュー戦となる。そして、ヤマニングローバルが単勝1.3倍の断然人気に支持される。２番人気は、タイテエム産駒のヒロタカオーで単勝5.0倍。３番人気は、カツラノハイセイコ産駒のセンシュウシーマで単勝10.7倍。ヤマニングローバルは、来春のクラシックを既に見据えている。もちろんここで負けるようなことはないはず。どんな勝ち方をするかだけが焦点だ。

３着

４着

　直線に向くと、３番手以下は突き放されてしまって、逃げるセンシュウシーマと２番手ヤマニングローバルの争い。しかしながら、残り１ハロンでヤマニングローバルが余裕の手応えのまま、あっさりかわして先頭に。センシュウシーマも懸命に食い下がるが、能力の違いは歴然で、リードをすーっと２馬身半と開いてしまう。そして最後も馬なりで流したまま、３馬身差をつける大楽勝のゴール。３着以下も３馬身，３馬身半とバラバラの入線となった。期待どおりの強さを見せつけたヤマンングローバル。レースがしやすいタイプの印象で、競馬センスも素晴らしいものがある。今回でもまだまだ全然実力を見せないままの圧勝劇。このデビュー戦の勝利のみで、早くもクラシック候補との声も聞かれるほど。この時、ヤマニングローバルには前途洋々の未来が見えていた。

●新馬デビュー戦を期待に応えて楽勝し、早くもクラシック候補の呼び声がかかったヤマニングローバル。鞍上の武豊騎手も、その素質の高さを絶賛していた。天才ジョッキーからこれほど高い評価を得れば、いやが上にも期待は高まるばかり。今回は500万クラスの黄菊賞だが、もちろんここも負けてはいられない。より強い相手と戦うための足馴らしで、あっさり２連勝を決めてほしい。そして、ヤマニングローバルが単勝1.2倍の断然人気に支持される。２番人気は、新馬勝ちの後、前走Ｇ３札幌３歳Ｓでは７位入線も失格となったフォークテールで単勝9.6倍。３番人気は、九州産馬限定のオープン特別ひまわり賞で１番人気で２着だったケンセイプロストで単勝12.1倍。どこから見ても、ヤマニングローバルには負ける要素は見当たらない。問題はどんな勝ち方を見せてくれるかだけだ。

３着

４着

　直線に向くと、この前４頭の追い比べとなるが、その中からヤマニングローバルが抜け出しを図ると、残り１ハロンから、武豊騎手が後ろを振り返りながら抜け出してくる。２番手争いは、内フォークテイル，その外ホクザンエンペラーに、更に外からクィーンズキッスが差し込んでくる。ここからクィーンズキッスが単独２番手に上がって懸命に追ってきたが、先頭ヤマニングローバルは、ラスト１ハロンはほとんど馬なりのまま、クィーンズキッスを3/4馬身抑えて２連勝のゴール。着差は3/4馬身とそれほどなかったが、ラスト１ハロンを馬なりで流していたように、遊んで走ってのこの勝ちっぷり。デビューからの２連勝はともに馬なりでの勝利で、いったいどこまで強いのかはまったく分からない。これからは重賞戦線での戦いとなるが、いよいよその本当の強さを披露する時が近づいてきた。

●　

３着

４着