１９９３年（平成５年）

 １９９６年（平成８年）

 １９９７年（平成９年）

 １９９８年（平成１０年）

●前走の緑風Ｓを優勝してオープンに昇級してきたゴーイングスズカ。今回は２度目の重賞挑戦となるが、ちょうど１年前の目黒記念では９着に終わっているだけに、今度は違った戦いを見せてほしい。充実度を増している今のゴーイングスズカなら、上位食い込みはもちろん、勝ち負けの競馬も十分可能なはずだ。１番人気は、４連勝でアルゼンチン共和国杯を制した後、休養を余儀なくされていたタイキエルドラドで単勝2.4倍。７ヶ月の休み明けとなった前走金鯱賞では、超速サイレンススズカの強烈パフォーマンスの前に大差をつけられたが、ミッドナイトベットに１馬身差の３着と底力を見せつけた。ひと叩きの効果の期待もあって、人気を集めている。２番人気は、女傑メジロドーベルで単勝3.0倍。 オークスに続いて秋華賞を制して最強３歳牝馬の地位を不動のものとしたが、有馬記念ではさすがに相手も強く８着。年明けの日経新春杯でも８着と振るわなかったが、前走の大阪杯では女王エアグルーヴに3/4馬身差の２着と復活を遂げてきた。 ゴーイングスズカは、単勝9.3倍の４番人気。ハンデ戦で激戦が予想されるが、勝負根性では決してヒケは取らないはず。重賞入着以上の好走を期待したい。

　直線に向くと、先頭ホウエイコスモスが１馬身リードで踏ん張るが、これを２番手からかわしにかかるタイキエルドラド。その後ろは１馬身差で、７〜８頭が横に広がっての大混戦の３番手争い。この争いの内から３頭目ユーセイトップラン，中ゴーイングスズカ，外メジロドーベル，大外ステイゴールド で、この４頭が３番手争いから抜け出してくる。残り１ハロンでホウエイコスモスは力尽き、タイキエルドラドが先頭に代わるが、これに半馬身差でゴーイングスズカが外から詰め寄って行く。３番手争いは前の２頭から１半馬身差で、内ユーセイトップランと外ステイゴールド。大外メジロドーベルは少し遅れを取る。激戦の争いが続くが、残り100ｍでゴーイングスズカがタイキエルドラドに並びかけると、３番手ステイゴールドは先頭２頭に突き放される。ユーセイトップランは、ステイゴールドに１馬身遅れて４番手と力尽きる。ここからは、前の２頭が完全に抜け出してのマッチレースとなったが、勝負根性を発揮したゴーイングスズカが、内のタイキエルドラドを強引に首差捻じ伏せて嬉しい重賞初制覇のゴール。その後ろは３馬身差があってステイゴールドは３着。類稀なる勝負根性を発揮して重賞制覇を成し遂げたゴーイングスズカ。一歩一歩階段を上がって行き、ついにタイトルを奪取した。陣営はすぐさま次なる目標に照準を置く。次は 初めてのＧ１挑戦となる春のグランプリ宝塚記念。サイレンススズカ，エアグルーヴ，メジロブライト，シルクジャスティスなどの超一流馬を相手にすることになるが、真っ向実力勝負で上位食い込みを目指すことになる。

●接戦に競り勝って、ついに重賞制覇を成し遂げたゴーイングスズカ。今まさにパワーアップの真っ最中で、これからどこまでのレベルに達するのか本当に楽しみ。今回は名馬と言われるほどの強豪がずらり勢揃いする春のグランプリ宝塚記念で、さすがに厳しい戦いも覚悟しなければならないが、前走から更なる進化を遂げていれば、名馬たちの間に割って入って上位食い込みという可能性もあるはず。１番人気は、前走の金鯱賞で大差勝ちの衝撃パフォーマンスを演じて目下４連勝中のサイレンススズカで単勝2.8倍。デビュー当時から非凡な素質が高く評価されていたが、ここにきていよいよ本格化し、これから最強路線を驀進していく予感。２番人気は、これも目下４連勝中で、前走天皇賞・春で悲願のＧ１制覇を果たしたメジロブライトで単勝3.2倍。距離適性ではやや分が悪いが、ここを勝って自他共に認める日本最強馬の地位に君臨したいところ。３番人気は、最強牝馬のエアグルーヴで単勝4.7倍。前年、牝馬の身で天皇賞・秋を制した日本競馬史上最強牝馬の一頭。圧倒的な１番人気だった前走の鳴尾記念で２着と不覚を取ったあたりは、ひと頃の勢いを欠いている感もあるが、それでも優勝候補の一頭であることは間違いない。ゴーイングスズカは、単勝83.7倍の１０番人気とさすがにこのメンバーの中では評価は低い。今までにない強敵との対戦だが、臆することなく真っ向勝負を挑んでいく。

　直線に向くと、先頭サイレンススズカがここからラストスパートに入って逃げ込みを図る。内のメジロドーベルを半馬身かわしてステイゴールドが２番手に。その１馬身後ろの単独４番手にゴーイングスズカで、ここから懸命に前を追う。このゴーイングスズカに迫ってきたのが外サンライズフラッグと大外エアグルーヴ。残り150ｍで、大外エアグルーヴがゴーイングスズカをかわしにかかる。残り100ｍで、先頭サイレンススズカは１馬身1/4差リード。２番手ステイゴールドが懸命に追うが、なかなか差は詰まらない。その後ろは２馬身差で、内メジロドーベル，中ゴーイングスズカ，外エアグルーヴの３番手争いとなっているが、この争いからエアグルーヴが地力の違いを見せて単独３番手に上がり前の２頭を追い詰めていく。ゴーイングスズカは、内のメジロドーベルとの壮絶な４着争いの叩き合い。先頭サイレンススズカは、最後まで渋太さを発揮して3/4馬身差を保って人気に応える逃げ切り勝ち。２着にはエアグルーヴの追撃を首差しのいでステイゴールドが踏ん張り通した。４着争いは前からは少し突き放されたが、ゴール寸前でゴーイングスズカがメジロドーベルを首差競り落として大健闘の４着でのゴール。最後で大外シルクジャスティスも突っ込んだが、メジロドーベルに鼻差の６着まで。圧倒的なスピードでのぶっちぎり勝利の期待も高かったサイレンススズカだったが、４角で後続を引き寄せる安全策で確実にしのぎ切った形の勝利だった。６着までの上位入線はすべてＧ１ホースか後のＧ１ホースというハイレベルな争いの中で、見せ場さえ作って４着に善戦したゴーイングスズカ。Ｇ１初入着の快挙だが、Ｇ１でも互角の競馬ができることを示して見せたのは大きい。まだまだ進化の途上にあるゴーイングスズカ。この秋の成長いかんでは、Ｇ１制覇にさえ届くかもしれない。今後に夢が広がる収穫の多い一戦だった。

●前走の天皇賞・秋では６着だったゴーイングスズカ。サイレンススズカが競走中止という悲劇のレースとなったが、それでもあともう一つ上の着順であれば２度目のＧ１入着が果たせただけに、残念な思いも残った。今回は日本と世界の強豪が集結するジャパンＣに真っ向勝負を挑む。人気を集めたのは日本勢。最強のサイレンススズカが天皇賞・秋で悲劇に見舞われた後ではあるが、日本の歴史的名馬に数えられる馬たちが激突する一戦となる。１番人気は、この年の日本ダービー馬のスペシャルウィークで単勝3.3倍。前走の菊花賞では２着と苦杯を喫しただけに、この大舞台での巻き返しを期す。翌年は日本最強馬に相応しい大活躍を見せることとなるが、この時期はまだ本格化一歩手前の印象。それでも主役の評価を得るあたりは、この馬の素質の高さが評価された証。２番人気は、日本最強牝馬のエアグルーヴで単勝4.6倍。天皇賞・秋を制して、ジャパンＣでも僅差２着した前年の勢いはないものの、近走も宝塚記念３着，札幌記念優勝，エリザベス女王杯３着と、引き続きレベルの高い走りを続けている。３番人気は、翌年凱旋門賞で僅差２着と日本競馬の歴史に燦然と輝く実績を残すこととなるエルコンドルパサーで単勝6.0倍。ＮＨＫマイルＣ、まで無敵の５戦全勝と圧倒的な強さを見せつけた後、続く前走の毎日王冠ではサイレンススズカに２馬身半差の２着。デビュー以来初めて土がついてしまったが、最強のサイレンススズカに真っ向勝負で詰め寄った内容は高く評価されている。 ゴーイングスズカは、単勝84.2倍の最低１５番人気。余りにも評価が低いだけに、何とかこの馬の底力で見せ場を作ってほしい。

　直線に向くと、２番手からエルコンドルパサーがグーンと脚を伸ばし、サイレントハンターをあっという間に捉えて先頭に抜け出してくる。3/4馬身差で内エアグルーヴが食い下がり、更に外3/4馬身差でスペシャルウィークが３番手だが、この前３頭は同じような脚色になっている。ゴーイングスズカは伸びを欠き、じわじわ順位を下げてしまう。残り１ハロンを切っても、前３頭の態勢はほとんど変わらず、４番手以下はスペシャルウィークからも２馬身遅れていて、完全に前３頭の勝負に絞られる。底力でまさったのはエルコンドルパサーで、残り100ｍからエアグルーヴを突き放しにかかり楽勝態勢。２番手にエアグルーヴが粘るところ、外からじわじわスペシャルウィークが追いすがるものの半馬身差まで。先頭エルコンドルパサーは、 ２馬身1/2差をつける横綱競馬で快勝。残り150ｍで最後方に一頭ルソーだけが大きく置かれている中、徐々に順位を下げたゴーイングスズカは、集団のいちばん後ろの後方２頭目まで下がってしまう。まったく伸び脚はなかったが、それでも前に行って一杯になった馬たちを ここから４頭かわし、最後にステイゴールドを鼻差捉えて９着でのゴール。最後に少し順位を上げてはいたが、脚があったという訳ではなく、完敗という結果に終わった。この秋はもうひとつの結果が続いているが、この馬の持ち味が生きるパターンに持ち込めれば、Ｇ１でももっといい競馬ができるはずだ。

●前走昇級緒戦の500万下平場戦では４着だったメジロランバート。500万クラスでも互角に戦える力は示してくれたが、大きな目標に向かうにはまだ物足りない内容。今回は夢の日本ダービーの優先出走権獲得を目指し、トライアルの青葉賞に駒を進める。距離が伸びて持ち味を発揮するタイプだけに、大きな変わり身を見せて上位に食い込んでくる可能性も十分にあるはず。１番人気は、１番人気のフリージア賞でラティールの３着に敗れた後、前走のひなぎく賞を３馬身差圧勝してきたスターパスで単勝2.6倍。素質が高く評価されているとは言え、まだ500万クラスを勝ち上がったばかりで果たしてどこまでの力を秘めるのか。 ２番人気は、オープン特別を３連勝、アーリントンＣ，スプリングＳをともに３着とした後、皐月賞では８着に終わったタヤスアゲインで単勝5.3倍。今回はライバルの多くが上がり馬で、クラシックロードの最前線で好勝負を続けてきた底力が評価されている。メジロランバートは、実績的には見劣ることもあって、単勝47.0倍の１０番人気。それでも、将来的には相当な活躍も期待されている逸材だけに、この重賞の舞台で素質を発揮してることを期待したい。

３着

　レースでは、メジロランバートは五分のスタートだが、積極的に行こうという馬は見当たらず、横に広がって一団の先頭争い。押し出されるようにエスパシオとタヤスアゲインの２頭が出てきての先頭争い。これに3/4馬身差でメジロランバートが３番手好位をキープ。その外に４〜５頭が並んできての３番手争い。ほぼ固まった展開で、１番人気のスターパスは、先頭から５馬身差の中団後ろの内々で１角へ。結局ハナを切ったのはエスパシオで、１馬身差でマイネルナイスガイが２番手に上がってくる。その内首差でタヤスアゲインが３番手。その半馬身外にメジロランバートの態勢。その外にジェーニオが並んでくる。ゆったりとしたペースのまま向正面に入って、スターパスは先頭から３馬身差の中団 馬群の中。先頭〜殿りまで８馬身差でどの馬にもチャンスのある展開。向正面の中間でも、先頭エスパシオは3/4馬身リードでマイペースの逃げ。外マイネルナイスガイが２番手で、半馬身差で中メジロランバートが３番手に上がってくる。首差で内々４番手のタヤスアゲインも手応え十分。３角で、先頭エスパシオに外からマイネルナイスガイが半馬身差に接近。これに3/4馬身差で内からタヤスアゲイン，メジロランバート，ジェーニオの３頭が３番手争いで並んでいるが、この争いにスターパスも加わってくる。 ３〜４角の中間でも、先頭エスパシオは半馬身リードをキープ。２番手マイネルナイスガイに、内からタヤスアゲインが並んでくる。４角では、先頭エスパシオがもう一度3/4馬身リード。４番手メジロランバートは先頭まで１馬身半差。一旦はメジロランバートに並んでいたスターパスだが、このあたりでは後退加減で、メジロランバートの２馬身半後ろまで下がってしまって直線へ。

　直線に向くと、エスパシオが一杯に追い出されて逃げ込みを図るが、残り400ｍで内から早くもタヤスアゲインが首差まで接近してくる。その後ろは１馬身半差でメジロランバートが３番手だが、その内からシャインポイントが並んで きて、外のマイネルナイスガイは後退。先頭２頭の叩き合いが続き、残り１ハロンでもエスパシオとタヤスアゲインはどちらも一歩も譲らない。１馬身半差でメジロランバートが 、シャインポイントを競り落として単独３番手となり、懸命に先頭２頭に追いすがる。残り150ｍでタヤスアゲインが頭ひとつリードするが、エスパシオももう一度差し返す構え。１馬身1/4差のメジロランバートは、ラスト100ｍ からじわじわ先頭２頭を追い詰める。激しい勝負根性を発揮して競り合うエスパシオとタヤスアゲイン。外から際どく迫ってくるメジロランバート。ゴール前は大接戦で、３頭ほどんど同時のゴールとなったが、内のタヤスアゲインが頭差に限りなく近い首差競り勝って優勝。エスパシオとメジロランバートは 際どい２着争いとなったが、メジロランバートが鼻差捉えていた。直線の渋太い末脚で２着に突っ込んで来たメジロランバート。距離が伸びて真価を発揮した形で、ここにきて大幅なパワーアップを遂げた。しかも、あともう少しで重賞制覇という内容の濃い走りでダービー切符を獲得。次はいよいよ頂上決戦、夢にまで見た晴れ舞台の日本ダービー。本番では更に成長力を見せてくれるはずで、最強馬決戦でも見せ場を作ってくれる可能性は十分。実力がどこまで通用するのか、本番が本当に楽しみだ。

●青葉賞で大接戦の２着と大健闘し、日本ダービーの優先出走権を獲得したメジロランバート。素晴らしい成長力と、距離が伸びて真価を発揮してきたことで、重賞でも勝ち負けできるところまで力をつけてきた。今回は最強を決める頂上決戦で、相手は大幅に強力となるが、相手なりに走れるメジロランバートだけに、この大舞台でも上位食い込みの可能性は十分にあるはず。１番人気は、１番人気に支持された皐月賞では３着と苦杯を喫したスペシャルウィークで単勝2.0倍。生涯成績でＧ１を４勝、Ｇ１２着が３回という後の日本最強馬の一頭。天才武豊が、悲願のダービー初制覇を目指す。２番人気は、超大物と言われ続け、皐月賞でも２着と素質の高さを証明したキングヘイローで単勝3.9倍。この後もなかなかＧ１制覇に手が届かずにいたが、高松宮記念で悲願のＧ１初制覇を果たすことになる。３番人気は、皐月賞馬のセイウンスカイで単勝4.9倍。４戦３勝２着１回の磐石の成績で、二冠達成を目指す。メジロランバートは、単勝46.5倍の８番人気。三強が強力過ぎるだけにオッズはかなり低いが、たと えこのメンバーでも上位食い込みのチャンスはあるはず。大舞台のダービーで掲示板に上がることを密かに狙う。その可能性は少なくないはずだ。

３着

　レースでは、メジロランバートはまずまずのスタートで、中団からじっくりレースを進める。内ラチ沿いから積極果敢にキングヘイローが出てくるが、これに外セイウンスカイ，大外エスパシオも並んで行っての先頭争い。メジロランバートは先頭から３馬身差の中団。その3/4馬身 差内側にスペシャルウィークの態勢で１角へ。１〜２角で、単独先頭に立ったのはキングヘイローで、２番人気ながらこれまでにない思い切ったレース運び。１馬身半差でセイウンスカイが２番手で、これに１馬身差で内タヤスアゲイン，外エスパシオの３番手争い。向正面に入って、その３馬身後ろの中団にスペシャルウィーク。メジロランバートはその１馬身後ろの位置。このあたりは平均ペースで、先頭〜殿りまで１０馬身差の一団の展開。ほぼ隊列に変化はなく落ち着いた流れとなっている。が、３角手前でメジロランバートは少し順位を下げてスペシャルウィークの２馬身半後ろ。少し手が動き始めて手応えはもうひとつ。３角でも、先頭は依然としてキングヘイローで、半馬身差で外セイウンスカイが２番手。更に半馬身差で外エスパシオが３番手。先頭から４〜５馬身差の中団でじっとしていたスペシャルウィークは、このあたりでは外に持ち出して、 ３〜４角の中間から進出を開始する。４角では、３番手エスパシオの手応えが怪しくなってきて少し後退加減。先頭はキングヘイローで、セイウンスカイが ぴったり半馬身差の２番手。１馬身差で内からタヤスアゲインが３番手に押し上げる。スペシャルウィークは、先頭まで５馬身差の中団で手応え十分の行きっぷり。更に２馬身後ろの位置のメジロランバートは、 馬群の中を突くこうという構え。ここからいよいよ「最強」を懸けた直線勝負に。

　直線に向くと、キングヘイローは一杯になって、セイウンスカイがあっさり先頭。残り400ｍで、セイウンスカイが２馬身リード。中団の内目メジロランバートも真ん中からじわじわ脚を伸ばしてくるが、スペシャルウィークの伸び脚は断然で、残り300ｍであっという間にセイウンスカイを抜き去って先頭に躍り出る。残り１ハロンで、リードを２馬身と開いたスペシャルウィークは、更に後続をグングン突き放して 独走態勢。２番手にセウイウスカイが粘るが、これを１馬身差でダイワスペリアーが３番手から追ってきて、更に１馬身差で内メジロランバート，外ボールドエンペラーの２頭も脚を伸ばし、タヤスアゲインをかわして この２頭が４，５番手争いの態勢で、メジロランバートに５着入着の期待が高まってくる。しかしながら、残り150ｍでメジロランバートはボールドエンペラーに競り負けてしまう。残り100ｍで、先頭スペシャルウィークは５馬身リードで完全に独走。２番手のセイウンスカイの脚も鈍り、ダイワスペリアーと大外ボールドエンペラーがセイウンスカイに半馬身差まで迫り、２着争いは接戦に。５番手メジロランバートは、ダイワスペリアー，ボールドエンペラーに半馬身遅れを取り、ここからはセイウンスカイと同じような脚色になって伸びが止まってしまう。結局、ゴール前でボールドエンペラーが半馬身 差して２着に食い込み、セイウンスカイはダイワスペリアーにも鼻差差されて４着。なんとか５着には粘れるかと思われたメジロランバートたったが、ゴール前で寸前で大外強襲のミツルリュウホウに頭差差されて無念の６着でのゴール。スペシャルウィークは、悠々５馬身差をつけての圧勝で、武豊騎手が １０回目の挑戦で悲願のダービー制覇を果たした。なんとか掲示板に上がれると思ったところで、寸前で差されて掲示板を逃したメジロランバート。一瞬２着争いにも食い込むかという見せ場十分の 内容で、それだけになんとか５着は確保したかったところだが…。それでも、この一線級を相手にまったくヒケを取らなかったのは、この馬の地力強化の証。秋には更なる飛躍が期待できるメジロランバート。秋の大目標はもちろん菊花賞だが、距離は伸びれば伸びるほどいいだけに、Ｇ１入着はもちろん、勝ち負けの競馬さえ期待していいはずだ。