２０１５年（平成２７年）

●'14年のＧ１高松宮記念に挑戦し、不良馬場で力を出せないまな最下位１６着に終わったインプレスウィナー。ようやく迎えた晴れの舞台で持ち味を出せなかったのは無念の一語に尽きた。しかも、不良馬場でのＧ１は身体的にもダメージがあり、その後はグレードレース４戦を含む９戦で、９着が最高でほとんど二桁着順ばかりの大敗を続けてしまう。年齢的にも限界に達し、ついに南関東への転出となる。しかしながら、ほとんど芝ばかり走ってきたインプレスウィナーにとって、レベルの高い南関東のダートはなかなか厳しい条件で、転入緒戦の地方重賞アフター５スター賞では、１５着と殿り負けを喫してしまう。それでもまだまだ芝ならと見込んで、今回は岩手に遠征しての一戦となる。１番人気は、前走岩手の３歳芝重賞オパールＣを２馬身半差快勝している大井のロゾヴァドリナで単勝2.0倍。２歳時も芝の地方重賞で２着としているように、芝に狙いを定めてきている。２番人気は、近４戦で芝の地方重賞を３勝している地元岩手のレジェンドロックで単勝3.8倍。特に前走の古馬相手の勝利は光る。前々走のオパールＣではロゾヴァドリナの後塵を拝して３着となっており。その雪辱も期している。インプレスウィナーは、単勝14.7倍の５番人気。全盛期の力があればあっさり勝って当然の実力があったが、かなり能力が減退してしまった今でも、十分に勝負になるはずだ。

●岩手に遠征した芝の地方重賞ＯＲＯカップでは４着だったインプレスウィナー。距離もこの馬にはやや長かったが、全盛期の力はまったく出せないとは言え、８歳でもこのメンバーならまだ上位争いできることを示した。今回は再度盛岡遠征で芝の地方重賞に駒を進める。今回は1000ｍ戦で逆に少し距離が短い感じだが、今回は接戦にまで持ち込みたい。１番人気は、ＪＲＡ時代Ｇ２デイリー杯２歳Ｓ４着の重賞実績があり、オープンにまで昇級した北海道のクリーンエコロジーで単勝3.4倍。前々走門別の1000ｍ地方重賞のエトワール賞を４馬身差圧勝、前走オープン特別では３着という成績。２番人気は、ＪＲＡ時代は１勝の成績で、北海道に移籍してＡ２特別では８着だったが、岩手に移籍して２戦目の前走1000ｍの地方重賞ハーベストＣを優勝しているエゴイストで単勝3.9倍。インプレスウィナーは、単勝6.9倍の４番人気。1000ｍのスペシャリスト相手の競馬だが、過去の実績ではインプレスウィナーが断然上位。能力は大きく減退してしまっても、意地と底力を見せてほしい。

●暮れの阪神の平場戦では中団からの競馬で４着だったカノヤプレジデント。中団からでも、後方一気のマクリでも、どうしても勝ち切るところまでいかない。今回は距離もやや短い印象だが、どのように立ち回るのかがカギ。１番人気は、近４走平場戦を２着３回，４着１回としているナリタロックで単勝3.3倍。２番人気は、近２走平場戦を４着，３着としているヴェアデイロスでオッズは同じ単勝3.3倍。タマモクロスと馴染みのラティール，ヒットザターゲットなどの近親。カノヤプレジデントは、単勝9.9倍の５番人気。実力的にはそれほど差はないだけに、展開が向けば勝機は十分あるはずだ。

　 レースでは、カノヤプレジデントはスタートで少し立ち遅れ、最初の芝の部分で行き脚がつかず最後方。スタートから100ｍの地点で既に先頭から８馬身差，一頭だけ４馬身置かれた形。ピースマークが先頭に立って、１馬身差でグロシュラライトが２番手で、これに１馬身差で３頭固まって追走。向正面の中間では、カノヤプレジデントは先頭から１２馬身差の最後方で、一頭３馬身置かれている。３角過ぎで一頭かわして行くものの、先頭から１２馬身差は変わらず、前の集団から５馬身離されている。先頭ピースマーク以下の態勢はほとんど変わらないが、３〜４角の中間で、カノヤプレジデントが大外を回ってスーッと押し上げ、４角では集団の後ろに取り付く。先頭ピースマークのリードは１馬身半。グロシュラライトが２番手で、１馬身差でトレノカチドキ，ナリタロックの２頭。これに１馬身1/4差の中団真ん中にヴェアデイロス。カノヤプレジデントは、先頭から７〜８馬身差の後方２頭目の大外から追い込み態勢で直線へ。

　 直線に向くと、先頭ピースマークが後続を突き放して２馬身半のリード。残り250ｍでナリタロックがグロシュラライトをかわして２番手に。これに3/4馬身差で外から追ってくるヴェアデイロス，内ラチ沿いにはトレノカチドキ。カノヤプレジデントはその３馬身後ろで、脚を伸ばしてきてはいるが、掲示板圏内が精一杯か。ラスト100ｍでも、カノヤプレジデントは７番手で、４番手トレノカチドキまで２馬身半の差がある。ここからじわじわ差し脚を発揮して、ラスト50ｍで５番手まで上がったが、トレノカチドキとの差を１馬身差まで詰めるのが精一杯で５着でゴール。逃げ切り勝ちのピースマークからは、６馬身半の差があった。スタートで立ち遅れたうえ、この馬には距離が短い感もあっただけに、いつもほどの伸び脚は繰り出せず。掲示板圏内を確保して、なんとか最低限の面目は保った。鞍上の中村将騎手は、「1400ｍだったので前半は置かれ気味でしたが、エンジンがかかってからはいい脚を使ってくれました。慣れていけばこの距離でも問題ないと思います。」とコメント。展開に左右される面の大きい馬だが、展開が嵌まれば突き抜けるシーンがあってもおかしくないはずだ。

●１月の京都の平場戦では追い込み不発の感じで５着止まりだったカノヤプレジデント。勝ち馬から着差もあって、満足のいく結果ではなかった。続く小倉戦では１０着と大敗し、ここにきて減退ムードとなってきただけに、今回は巻き返してほしい。１番人気は、近２走平場戦を２着，５着としているタマモユウトウセイで単勝2.8倍。２番人気は、近３走平場戦を５着，７着，３着としているジョーウォルターで単勝3.3倍。カノヤプレジデントは、単勝17.5倍の６番人気。展開に左右される面のある馬だが、この馬向きの展開になれば、あっさり突き抜けるシーンがあっても驚けないはずだ。

　 レースでは、カノヤプレジデントはスタートで１馬身立ち遅れてしまい、手綱を押して行くが殿りから。距離も短いだけに、この不利は痛い。手綱を押してドンマネーが先頭，２馬身半差でグロシュラライトが２番手，3/4馬身差外に人気のタマモユウトウセイ。カノヤプレジデントは、先頭から１２馬身差の後方２頭目。このあたり、先頭ドンマネーのリードは１馬身に縮まって、流れは落ち着いている。３角では、カノヤプレジデントがじわっと動くが、先頭までまだ１０馬身差があるが、３〜４角の中間では４頭を外からかわして先頭まで７馬身差。４角では、カノヤプレジデントが大外をすーっと先団に接近。ドンマネー，グロシュラライト，タマモユウトウセイの３頭並んでの先頭争いに、１馬身半差で大外からカノヤプレジデントが押し上げるが、以下も固まった態勢で直線へ。

　 直線に向くと、タマモユウトウセイが単独先頭に立って、リードを開きにかかる。残り１ハロンでは、１馬身半差でドンマネー，グロシュラライトの２番手争いだが、これに外からじわじわカノヤプレジデントが並びかける。しかしながら、更に外からゴールデンアタックが追い込んできて、ラスト100ｍではカノヤプレジデントは首差かわされて３番手。ラスト100ｍでは、更に１馬身後ろからチュウワワンダー，アバンサルの２頭が差して来る。カノヤプレジデントは、この２頭に差されて５番手に落ちてしまう。ここから前４頭が最後は横並びの際どい勝負となったが、タマモユウトウセイが首差しのぎ切って優勝。マクリで脚を使った分伸び切れなかったカノヤプレジデントは、前から２馬身半突き放されて５着でのゴール。スタートが悪かったのも響いていたが、結果的にはマクリに脚を使ってしまった感。それでも、これがこの馬のパターンの競馬でもあるだけに致し方ない。鞍上の加藤祥騎手は、「先生からは馬の気持ちを大事にして乗ってほしいと言われていました。行き脚がついた時にそのまま行かせましたが、指示どおりのレースはできたと思います。」とコメント。善戦止まりが続くが、展開がうまく嵌まる時が来るのをを待ちたい。

●３月の阪神の平場戦で５着だったカノヤプレジデント。勝ち負けの争いからは若干差をつけられたが、大きく負けている訳ではなく、展開次第ではもっと上位を期待できるはず。続く前走の福島の平場戦では６着とひと息伸びを欠いたが、展開が向けば勝ち負けまで十分にあり得るはず。１番人気は、近３戦を２着，３着，４着と堅実に駆けているサンライズアルブルで単勝2.3倍。２番人気は、近４走を２着，５着，３着，２着と確実に上位争いをしているエスティレジェンドで単勝3.4倍。カノヤプレジデントは、単勝9.5倍の４番人気。人気どころは実力もあってかなり手強いが、この馬の得意パターンのマクリが決まるようなら面白い勝負になるはずだ。

　 レースでは、カノヤプレジデントはスタートで若干立ち遅れ、懸命に手綱を押してもまったく行く気を見せない感じで一頭置かれた最後方から。大外ミスネバーがすーっと先頭。２馬身差でエフティマルスが２番手で、その半馬身外にすーっと人気のサンライズアルブルが押し上げる。後方はバラバラになって、カノヤプレジデントは先頭から１５馬身差の後方２頭目の位置。１〜２角にかけて、サンライズアルブルは３番手に落ち着き、先頭までは４馬身半差の位置。向正面の中間にかかる手前で、それまで後方にいたカノヤプレジデントが、大外をグーンと押し上げて行く。中村将騎手が手綱をしごいて一気のマクリをかけると、３角ではあっと言う間に先頭に立つ。その勢いのまま２馬身半とリードを開くと、後続勢も仕掛けてこれを追って行く。レースの流れは一変し、３〜４角の中間では、外からすっとカシノカームが２番手に上がる。その１馬身3/4差後ろのサンライズアルブルは、かなり手が動いているが反応はもうひとつ。４角では、先頭カノヤプレジデントも手が動いて押し切りを図るが、１馬身半差の２番手カシノカームは手応え十分。その後ろは３馬身開いて差し馬勢が追い上げ態勢で直線へ。

　 直線に向くと、先頭カノヤプレジデントにカシノカームが迫ってくるが、残り１ハロンでも首差リードで渋太く粘っている。それでも、ラスト150ｍでは前２頭が並ぶ態勢に。２馬身1/4差でアイアイエンデバー，プラスワンの３番手争い。更に２馬身半開いてサンライズアルブルは５番手で伸びを欠いている。ラスト100ｍでは、更にはジェイケイニュースが５番手に上がって追い込んでくる。激戦の様相の中、ラスト60ｍデ今度はアイアイエンデバーが抜け出て先頭。カノヤプレジデントは、ゴール前で２番手カシノカームに差を広げられたところを、ゴール寸前でプラスワン，ジェイケイニュースに首差差し込まれて５着でゴール。もうひと踏ん張りで３着もあったかもしれない内容だっただけに残念。それでも、久しぶりにこの馬得意の一気のマクリを決めて、見せ場十分の内容だった。鞍上の中村将騎手は、「追って伸びるタイプではないので、早目の競馬をしました。ただ、結果的には少し動くのが早かったのかもしれません。もう少し待って動いても良かったです。」とコメント。まだまだ展開次第で勝ち負けは十分可能だ。

●４月福島の平場戦では、向正面で一気のマクリを見せて５着だったカノヤプレジデント。勝ち馬からも１馬身半と差のない競馬で、見せ場十分の内容だった。その後は平場戦を６着，９着。更に３カ月間隔が開いて、平場戦を８着，７着と、掲示板圏内に食い込めていない。それでも前走は勝ち馬から約４馬身差とそれほど負けておらず、この馬の持ち味が生きる展開になれば、上位食い込みのチャンスはあるはず。１番人気は、古馬相手になってから特別戦３着，平場戦４着としているネオスターダムで単勝2.8倍。春にはＧ３アーリントンＣ５着，３歳オープン特別で３着になるなど、500万クラスでは実績上位の馬。今回で５連続１番人気となっている。２番人気は、近２走平場戦を２着，３着としているチーフアセスメントで単勝3.2倍。500万下平場で現級勝ちの実績がある。カノヤプレジデントは、近走着外続きで人気は低く、単勝64.3倍の１２番人気。それでも元々このクラスで幾度も好勝負している実績は、軽視できないはずだ。

●前年夏の札幌の大倉山特別で半馬身差の２着と好走したコスモスターター。続く札幌の特別戦で９着に終わると、その後は５カ月休養を取ってリフレッシュし、今回は休み明けの一戦。１番人気は、前走の平場戦で首，半馬身差の３着だったライズトゥフェイムで単勝2.8倍。２番人気は、前走平場戦で首差２着だったツクバアズマオーで単勝4.3倍。コスモスターターは、単勝36.0倍の９番人気。評価は低いものの、実力的にはそれほど遜色ないはず。あとは、休み明けでどこまで力を出し切れるかがカギだ。

　 レースでは、コスモスターターはスタートは五分に出て、無理せず中位からの競馬。すっと先頭に立ったのはアメリカンダイナーで２馬身半のリード。バンスタンウォルツが外から２番手に上がり、3/4馬身差で中カーバの態勢。人気のライズトゥフェイムは、更に３馬身後ろの中団で、これに１馬身1/4差で内々コスモスターターだが、このあたりは固まっている。１〜２角にかけて、先頭アメリカンダイナーは、リードを４馬身，５馬身と開いていく。向正面に入って、コスモスターターは２番手から４〜５馬身差の位置で、このあたりはライズトゥフェイムより半馬身前に行っている。２馬身半後ろにはテスタメントが脚をタメている。向正面の中間では、先頭アメリカンダイナーは８馬身の大逃げで、３角でもまだ６馬身のリード。３〜４角の中間では、バンスタンウォルツが終始２番手で、中団大外ライズトゥフェイムは更に２馬身半後ろ。これに１馬身差で内々コスモスターター。半馬身外にテスタメントが取り付いてくる。４角では、先頭アメリカンダイナーのリードはあっと言う間になくなって一団に。コスモスターターも、先頭から２馬身差の中団。全馬が３馬身圏内に固まって直線へ。

　 直線に向くと、バンスタンウォルツが僅かに先頭だが、外からハツガツオとライズトゥフェイム、間を突いてツクバアズマオーが差してくる。内ラチ沿いをコスモスターターもじわじわ伸びる。大激戦の様相となって、残り１ハロンを切ったところでは、７頭が横に広がっている。その中から、内ラチ沿いコスモスターター，中ツクバアズマオーと、更に大外から追い込んできたテスタメントの３頭が抜けてくる。ラスト150ｍを切って、ツクバアズマオーが僅かに先頭だが、内のコスモスターターもほとんど差のない争い。しかしながら、伸び脚がまさったのは外のテスタメントで、ラスト100ｍを切ってテスタメントが先頭に抜ける。コスモスターターは、ツクバアズマオーとの２番手争いとなったが、半馬身競り負けて３着でゴール。最後に外からレイヌドネージュが追い込んだが、これは首差しのいだ。３着ながら見せ場十分の走りを見せてくれたコスモスターター。休み明けだったことを考えれば、十分評価していい内容。鞍上の柴田大騎手は、「初めて乗ったので比較はできませんが、休み明けでも仕上がりは良さそうでした。内枠からロスなく運べたのも良かったですね。その分、最後まで頑張ってくれました。馬込みの中でもリズム良く走れたし、ヒルまずに狭いところにも入ってくれました。」とコメント。ひと叩きで上積みの見込める次走では、勝利のチャンスも十分あるはずだ。

●１月の中山の平場戦で、９番人気ながら３着に食い込む健闘を見せたコスモスターター。しかしながら、その後の平場２戦は１２着，７着と振るわず。それでも、展開が向いて力を発揮できれば、まだまだ上位食い込みの可能性は十分にある。今回人気は低いものの、密かに上位食い込みを狙う。１番人気は、近３走特別戦を２着，３着，２着と惜しい競馬を続けているプリモンディアルで単勝2.0倍。今回で３回連続の１番人気となる。２番人気は、特別戦を２戦連続で２着としているブリュネットで単勝4.8倍。コスモスターターは、単勝53.3倍の１１番人気と、かなり評価を下げている。これまでにもこのクラスで幾度も好勝負した力を、改めて示して見せたいところだ。

　 レースでは、コスモスターターはスタートは五分に近い感じで、少し押しながら出て行くものの後方で、先頭から６〜７馬身の差。大外一気にアスコルティが先頭に立って１角へ。１〜２角で、２馬身差でフェイトカラーが２番手。１馬身半差でヤヤラーラが３番手で向正面へ。このあたりではバラけて縦長の展開。コスモスターターは後方４頭目で、先頭までは１２馬身差。人気のプリモンディアルは中団やや後ろで、コスモスターターの４馬身前の位置。コスモスターターは、３角手前からじわっと差を詰めにかかり、３角では先頭まで１０馬身ほどの差。３〜４角の中間では、２番手フェイトカラーが、押しながら先頭に１馬身差に接近。このあたり、馬群は徐々に固まってくる。４角では、コスモスターターは押しながら外目から差を詰めて、依然後方ながら先頭までは６馬身差。外側にはアースザスリーが並んで、各馬スパート態勢で直線へ。

　 直線に向くと、先頭アスコルティは１馬身半リードで粘り込みを図るが、２番手フェイトカラーがじわじわ差を詰め、更には中団からブリュネット，大外からはプリモンディアルが追い上げて、残り１ハロンを切って前４頭が並ぶ態勢。ラスト150ｍで、その後ろは３馬身差でコスモスターターが脚を伸ばして５番手争いに加わって来る。ラスト100ｍで、プリモンディアルが僅かに先頭で、これに首差でブリュネットが２番手。フェイトカラーが３番手で、逃げたアスコルティは脱落して後続に呑み込まれ、外コスモスターター，大外アースザスリーなど６頭が広がっての４番手争い。コスモスターターは、アースザスリーに僅かに遅れを取ったものの、２頭で３番手フェイトカラーにぐいぐい詰め寄り、最後は混戦の中で差のない３着争いのゴール。しかしながら、フェイトカラーを惜しくも首差捉え切れずに５着。それでも十分見せ場は作ってくれた。鞍上の柴田大騎手は、「最後までしっかり脚を使って、３着争いに加われたくらいですから、よく頑張ってくれたと思います。ペースが緩んだところで動かず、有力馬が動いてから追いかける形で仕掛けて行ったのがうまく嵌まりました。道悪も合っていますね。」とコメント。この馬向きの条件が揃えば、今後も活躍を期待していいはずだ。

●1000万特別４着などの活躍をしたチャームウィークを母に持つタマモアタック。叔父のタマモガルチもＪＲＡ５勝馬で、これに少しでも近づく活躍を期待したい。新馬デビュー戦は、勝ち馬から5.7秒も離される最下位１５着に大敗。しかしながら、続く未勝利戦は勝ち馬から1.4秒差の８着と、レースぶりに進境が見られた。今回は更なる前進で上位食い込みを狙う。１番人気は、近２戦を３着，２着としているアイファーラブオーで単勝2.5倍。２番人気は、新馬デビューで３着だったスマートノエルで単勝3.8倍。タマモアタックは、単勝76.1倍の９番人気とかなり評価は低い。過去２戦と違う走りが見せられるかどうかがポイントだ。

　 レースでは、タマモアタックは若干スタートが甘い感じで、そこからムチを入れて中団につけて行く。バニスター，アイファーラブオー，スマートノエルの先頭争いから、外のスマートノエルは少し控える格好。タマモアタックは中位につけて、先頭までは４馬身差で１角へ。１〜２角で、バニスターが単独先頭で２馬身のリード。アイファーラブオーが２番手で、１馬身半差でタイキクロスビー，スマートノエルの３番手争い。向正面で、半馬身差で外ウソハッピャク，更に半馬身差で中にタマモアタックは６番手だが、このあたりは固まっている。最後方の一頭を除いて一団の展開になっている。３角では、先頭バニスターに、アイファーラブオーが半馬身差に接近。タマモアタックは、先頭まで４馬身差だが、３〜４角の中間では３馬身差にじわっと詰めてくる。４角にかかると、タマモアタックは手が動き始める。今度はアイファーラブオーがじわっと先頭に出て、首差でスマートノエル，ウソハッピャクの２番手争い。タマモアタックは、先頭まで４馬身差の中団真ん中で直線へ。

　 直線に向くと、アイファーラブオーが先頭で、後続を突き放しにかかって、残り１ハロンでは２馬身リード。スマートノエルが２番手で、その後ろも３馬身と差が開いてしまって、ウソハッピャク，タイキクロスビーの３番手争い。これに１馬身3/4差のところから、タマモアタックが内ラチ沿いに入ってジワジワ追ってくる。同じ位置の大外からはタガノフォーエバーの突っ込み。ラスト100ｍで、タマモアタック，タガノフォーエバーの２頭が、ウソハッピャク，タイキクロスビーの２頭を内外から抜き去っての３番手争い。ラスト70ｍで、タマモアタックが頭ひとつリードでそのまま３着粘り込みかと思われたが、タガノフォーエバーもゴール前でもう一度盛り返して、最後は２頭ほとんど同時の態勢の３着争いのゴール。写真判定の結果、タマモアタックは鼻差遅れて４着に。それでも、勝ち馬からは差があったものの、これまでで最も内容の濃い走りを見せてくれた。鞍上の国分優騎手は、「まだ怖がりな面があって、ハミを取らないところがありましたが、馬自体はいいので、気持ちが走る方に向いてくれば。」とコメント。まだ気弱で幼い面を多く残しているが、経験を積んでそういった面が解消すれば、まだまだ伸びしろはありそうだ。

●デビュー３戦目の前走で４着と上位に食い込んだタマモアタック。デビュー当初は競馬になっていなかったが、経験を積んで力を出せるようになってきた。今回は更なる前進を期待できる。１番人気は、デビュー２戦目の前走２着と好走したオースミラナキラで単勝2.0倍。母は、Ｇ１エリザベス女王杯２着２回，グレードレース４勝の一流牝馬オースミハルカという血統。２番人気は、ダートの近２走は４着，６着のキングカヌヌで単勝3.1倍。タマモアタックは、単勝11.4倍の３番人気。上位人気２頭からオッズでは水を開けられているが、ニ強の一角崩しを狙う。

　 レースでは、タマモアタックは少し出が甘かったが、それでも徐々に前目に出て来る。マルイチウラノス，ガールズウインの先頭争いで、１馬身1/4差でロウアンドロウが３番手。タマモアタックは、先頭から４馬身差の内々６番手。更に３馬身後ろの後方に人気のオースミラナキラ。１〜２角で、マルイチウラノスが先頭に立って１馬身1/4差のリードで、ガールズウインが２番手。向正面では、タマモアタックの位置取りは変わっていないが、向正面の中間では、オースミラナキラがタマモアタックの半馬身前に出る。３角手前で、タマモアタックは少し仕掛け気味の手応えに。３角から、オースミラナキラが外からじわっと進出して行く。３〜４角の中間では、タマモアタックも押っつけながら内目を好位まで押し上げて行く。このあたり、先頭までは２馬身半差で、オースミラナキラと同じ位置。４角では、先頭は依然としてマルイチウラノスで、3/4馬身差で大外をすっと動いたオースミラナキラが２番手に。これに3/4馬身差で３頭並んだ３番手争いのいちばん内にタマモアタックの態勢で直線へ。

　 直線に向くと、大外オースミラナキラがあっさり先頭に立つ。残り250ｍでは、１馬身3/4差でタマモアタックが２番手に。残り１ハロンでは、３番手以下に１馬身1/4差をつけて、３番手争いはワールドカップ，キングサカヌヌの２頭。残り１ハロンを切ってからは、オースミラナキラは後続をぐんぐん突き放して圧勝態勢。ラスト100ｍでキングカヌヌが単独３番手となったが、タマモアタックとは同じ脚色で、タマモアタックはそのまま危なげなく２着確保のゴール。しかしながら、勝ち馬からは６馬身の大きな差をつけられていた。今回は勝ち馬が強過ぎて致し方なかったが、この馬も自分の力は出し切った。鞍上の国分恭騎手は、「前々走で乗せてもらった時と比べて、気性面で成長して馬がしっかりしてきました。最後でブレーキをかけるところがありましたが、それでもしっかり走ってくれてメドが立ちましたし、馬が自信を持てばすぐにチャンスがあると思います。」とコメント。徐々に力を発揮できるようになり、初勝利の可能性も十分に見えてきた感じだ。

●３月の未勝戦では、自己最高着順の２着と好走したタマモアタック。勝ち馬から差が開いたが、２戦連続で上位に食い込んで自信を深めたのも事実。しかしながら、続く４月中旬の阪神戦では、１番人気で７着と後退。今回は少しレース間隔を開けて立て直しを図ってきた。１番人気は、近２走２着を続けているヒロノドラムで単勝2.7倍。２番人気は、デビューからの全３戦を２着，７着，９着としているサトーリアスで単勝3.4倍。タマモアタックは、単勝5.5倍の４番人気。比較的人気の割れた一戦で、タマモアタックも自身の力を出し切れさえすれば、当然勝機は十分だ。

●３カ月の休み明けの函館戦で２着といきなり好走したタマモアタック。しかしながら、続く札幌戦では３番人気で６着と後退。成績的には安定しない面があるが、力を出し切れれば初勝利は十分可能。未勝利戦も残り少なくなってきただけに、是非とも勝利を決めてほしい。１番人気は、ダートに替わってからの２戦を５着，２着としているスターペスカンタで単勝3.2倍。前走は首差の惜敗で、３着以下には５馬身の差をつけている。２番人気は、デビューからの全１０戦すべて４着以内のヤマチョウタンゴで単勝3.3倍。２着が６回もある馬で、特にここ２戦はともに１番人気で首差２着，半馬身差２着。目下４連続２着で、今度こそはの意気込みで臨んでくる。タマモアタックは、単勝20.2倍の８番人気。かなり人気を下げているが、実力では上位人気馬に遜色はないはずだ。

●４か月ぶりの実戦となった前走桑名特別では４着だったダラニ。ひと叩きされた今回は粘りも強化するはずで、当然上位争いの期待が高まる。１番人気は前走桑名特別で２着だったトウシンムサシで単勝3.8倍。ここ３戦４着以内を続けているように、安定した走りを見せている。２番人気は、近４走を２着，２着，４着，７着としているジェネシスロックで単勝3.9倍。前走崩れた後、４カ月レース間隔を開けて立て直された。既に500万クラス勝ちの実績もある。ダラニは、単勝6.3倍の３番人気。前走のトウシンムサシとの着差は１馬身半。立ち回り次第では、逆転があってもおかしくないはずだ。

　 レースでは、ダラニは好発を決めて先頭に出る構えだが、外からグイグイ手綱をしごいてクラウンデュナミスが競りかけてくる。結局ダラニが単独先頭に立って3/4馬身のリード。２番手クラウンデュナミスに、3/4馬身差で大外オフェーリアシチー。人気のトウシンムサシは、更に２馬身半後ろの中団からの競馬。３角でも、先頭ダラニは3/4馬身リードの逃げ。３〜４角の中間でも、２番手クラウンデュナミスがぴったり取り付いて、3/4馬身差で３番手オフェーリアシチー以下も固まっている。４角では、先頭ダラニは持ったままで、１馬身1/4差と少しリードを開く。２番手以下は一団だが、トウシンムサシは先頭から３馬身半差の５番手争いの一角で直線へ。

　 直線に向くと、ダラニが逃げ込みを図るが、クラウンデュナミスがまた3/4馬身差に詰めてくる。残り１ハロンでは、その後ろは２馬身開いて３番手争いが４頭広がっているが、その中からトウシンムサシが真ん中をグイグイ伸びてくる。ラスト150ｍでは、トウシンムサシが２番手に上がって、１馬身半前にいるダラニに襲いかかる。脚色は完全に違っていて、ラスト100ｍでダラニはあっさりかわされてしまう。１馬身半後ろの内からダイワソフィー，更には大外ハイマウンテンも一気の伸び脚を繰り出してくる。ギリギリ２着粘り込みを図るダラニだったが、ゴール寸前でこの差し馬２頭に並ばれたところがゴール。惜しくも鼻，頭差かわされて４着に落ちてしまった。それでもあと一歩で２着という競馬で、十分見せ場はあった。鞍上の小崎騎手は、「逃げなくてもいいけど、スタートセンスが良くてスッと行く形に。最後までよく粘ってくれています。」とコメント。500万クラスを勝ち上がるのも遠くないと、確かな手応えを掴んだ。

●１月の中京の平場戦では４着だったダラニ。４着と言っても２着争いに加わっており、力は見せてくれていた。続く小倉の特別戦は、１番人気に支持されたものの、まさかの１４着惨敗。今回はじっくり立て直しを図り、半年ぶりのレースとなる。＋26kgの馬体重が示す通り、明らかに仕上がり途上だが、どこまで力を発揮できるのかがカギとなる。１番人気は、３戦連続２着の後、前走500万下平場戦を優勝しているヤマノハヤブサで単勝2.7倍。今回は２カ月半間隔が開いているが、勝ってなお同条件なら当然主力の扱い。２番人気は、デビュー７戦目の未勝利戦を勝ち上がった後、500万下平場戦を５着，特別戦を3/4馬身差２着としているメイショウキリサメで単勝6.5倍。一戦ごとに力をつけている。ダラニは、単勝19.3倍の８番人気。大幅プラス体重が嫌われた形だが、実力では遜色ないはずだ。

●ＪＲＡで４戦して２着２回で勝利を挙げられなかったブリッジトウショウの産駒トウショウコマンチのデビュー戦。想像以上に人気がないが、能力のあるところを示してほしい。１番人気は、カネヒキリ産駒のショークールで単勝2.4倍。従兄モエレジーニアスは、Ｇ３函館２歳Ｓの勝ち馬。２番人気は、ヴァーミリアン産駒のクラウンヴォルカンで単勝3.9倍。トウショウコマンチは、単勝62.2倍で最低人気の１０番人気。あまりにも評価が低いが、母の果たせなかったＪＲＡでの勝利を何としても手にしたいところだ。

　レースでは、トウショウコマンチはスタートは五分に出て、中位から徐々に好位に取り付いてくる。大外ショークールが加速して先手を奪い、１馬身半差でスズカミラージュ，これに大外トウショウコマンチなどが並んで来て、２番手争いは４頭。その後ろは２馬身半と開いている。１〜２角で、トウショウコマンチが単独２番手となって、先頭ショークールに１馬身差。１馬身半差でスズカミラージュが３番手，3/4馬身差でクラウンヴォルカンが４番手。３番人気ステイチューンが殿りで、先頭まで１０馬身差。向正面でも、２番手トウショウコマンチは、先頭に3/4馬身差に取り付いている。クラウンヴォルカンの方が３番手だが、前とは２馬身1/4の差がある。そして向正面の中間では、トウショウコマンチは先頭ショークールに首差まで接近。３角では、３番手クラウンヴォルカン以下は固まってきて、３〜４角の中間では、３番手以下が差を詰めにかかる。しかしながら、４角ではトウショウコマンチは手が動き始める。先頭ショークールは１馬身半とまたリードを開く。トウショウコマンチは２番手をキープしているが、１馬身1/4差にクラウンヴォルカンが詰めてくる。１馬身1/4差で内スズカミラージュが４番手。先頭から６馬身差の６番手からステイチューンが脚を伸ばしてきて直線へ。

　直線に向くと、２番手トウショウコマンチがもう一度盛り返し、残り300ｍを切ったところで先頭ショークールに3/4馬身差に。半馬身差の外からクラウンヴォルカン，半馬身差で最内スズカミラージュ。２馬身後ろからステイチューンの追い込み。しかしながら、ここからトウショウコマンチはやや力尽きた感じで、残り１ハロンでは内スズカミラージュ，外クラウンヴォルカンの２頭にかわされる。更にラスト150ｍでステイチューンに一気に抜き去られる。ここから４番手クラウンヴォルカン以下は、上位３頭から突き放されてしまう。トウショウコマンチは、ラスト100ｍでクラウンヴォルカンに3/4馬身遅れを取り、それでも最後盛り返して首差までもう一度詰め寄ったが、差し返すまではできずに５着でゴール。最後一頭突き抜けたステイチューンからは８馬身近い差をつけられたトウショウコマンチだが、まったくの人気薄ながら見せ場はあった。鞍上の古川吉騎手は、「ある程度出して行って、積極的なレースを心掛けた。もう一本ほしい感じでしたし、まだ体に余裕があることを考えれば、最後までよく辛抱してくれたと思う。」とコメント。素質の片鱗は見せてくれただけに、今後の活躍に期待は膨らんだと言っていいだろう。

●兄にオープン特別４勝，Ｇ２京王杯スプリングＣ３着などの実績を持つインプレスウィナーがいるパブリックフレンド。偉大な兄に少しでも近づきたいが、２歳１１月にデビューしてから３戦し、１２着，７着，９着という成績。それでもここ２戦は悲観するほど大きくは負けていないが、変わり身があれば上位食い込みも可能なはず。ただ今回は骨折で５カ月半ぶりの休み明けとなるだけに、「厳しい」というのが大方の評価となっている。１番人気は、デビューからの全７戦を３〜５着としているダイワスキャンプで単勝2.9倍。詰めは甘いものの、堅実な走りを見せている。２番人気は、前走首差２着のスターチェイサーで単勝3.6倍。これまでに２着３回の実績がある。パブリックフレンドは、単勝23.9倍の９番人気。実績的に見劣るだけに、この評価もやむを得ないが、まだまだ素質をまったく生かし切れていない。兄インプレスウィナーがＪＲＡ現役登録を抹消されたばかりでもあり、この馬にも期待がかかる。大きな変わり身を見せてくれる可能性を信じたい。

●骨折で５カ月半の休養明けの未勝利戦で差のない３着と好走したパブリックフレンド。遅まきながらここにきて素質が開花し始めた感じで、ひと叩きされた今回は勝利の期待。そして、パブリックフレンドが単勝4.3倍の１番人気に支持される。２番人気は、目下８連続入着を続けるデトロイトカフェで単勝4.5倍。前走は3/4馬身，首差の３着と好勝負をとしている。３番人気は、１０番人気だった前走で首，首差の３着と好走したポップスキャットで単勝5.7倍。パブリックフレンドにとってライバルたちもかなり手強いが、未勝利戦も残り僅かとなっているだけに、何とか初勝利を決めてほしい。

●デビュー７戦目の未勝利戦で初勝利を挙げたマイネルレハイム。しかしながら、昇級緒戦の１２月の中京の特別戦では、９頭立ての８着と振るわず。今回は、明けて３歳となって初めての競馬で、少しレース間隔は開いているものの、今度はメドの立つ走りを期待。１番人気は、近４走で入着３回のグレイトチャーターで単勝3.1倍。前走は２着と実力を見せているだけでなく、オープンのもみじＳでも５着と掲示板圏内に食い込んできている。２番人気は、これも確実に掲示板圏内のレースをしているトウショウピストで単勝5.2倍。前走の平場戦で２着と好走しているだけでなく、Ｇ３函館２歳Ｓ３着という実績が光る。マイネルレハイムは、単勝50.1倍の１２番人気と評価は低いが、揉まれながら力をつけていくタイプだけに、前走よりは確実に上昇を示してくれるはずだ。

　 レースでは、マイネルレハイムはスタートが甘くて後方から。手綱を押してマルヨバクシンが先頭，半馬身差で内ラブローレル，首差で外ウインソワレの態勢。これに半馬身差で大外にトウショウピスト。マイネルレハイムは、先頭から８馬身差の後方だが、スタートから１ハロンを過ぎて、内ラチ沿いを勢いよくスーッと押し上げて行く。３角では、マイネルレハイムは仕掛けながら先頭から５馬身差の中団内々へ。先頭マルヨバクシンが１馬身半3/4差リードし、ウインソワレが２番手。３〜４角の中間では、マイネルレハイムは先頭から５馬身差の６番手の位置だが、４角では内々で包まれる感じになって動けず。一団の展開になってきて、先頭マルヨバクシンにウインソワレが並んでくる。１馬身半差でトウショウピストが３番手。マイネルレハイムは、先頭から４馬身差の中団内々で手綱は動いていて直線へ。

　 直線に向くと、ウインソワレがじわっと先頭に出るが、差なく食い下がるマルヨバクシン。これに１馬身差でトウショウピストが差を詰める。その２馬身半後ろの内目の中団にいるマイネルレハイムは、残り250ｍから内ラチ沿いにコースを取る。ラスト150ｍでは、ウインソワレが半馬身リードでまだ先頭だが、トウショウピストが２番手からこれをかわす勢い。マイネルレハイムは、その２馬身3/4差後ろの６番手で、じりじり脚を伸ばして掲示板圏内を窺う。ラスト100ｍでトウショウピストが抜けて先頭。マイネルレハイムは、ラブローレルをかわして一旦５番手にまで上がったが、大外一気にスマートカルロスが強襲し、マイネルレハイムなどをかわして最後は２着にまで上がる。マイネルレハイムは最後まで渋太く伸びて、あとひと息で掲示板というところまで来たが、５着のウインソワレに半馬身差の６着でゴール。２着のスマートカルロスからも１馬身差とそれほど差はなかったが、激戦の２着以下の争いの中で、もうひと押しが足りず。もう少しスタートがうまく決められていればという印象もあるが、500万クラスでも勝負になる手応えは掴んだ。

●昇級２戦目の前走500万下平場戦で６着となり、あと一歩というところ掲示板を逃したマイネルレハイム。経験を積みながらじわじわ力をつけていくタイプだけに、前走以上の走りを期待。少頭数の一戦だけに、上位食い込みの可能性は十分。１番人気は、新馬勝ちのあと強敵相手に３連続大敗続きのサトノフラムで単勝3.3倍。前走Ｇ３シンザン記念はブービー負けだったが、自己条件で力を見せるか。２番人気は、前走平場戦３着でマイネルレハイムに3/4馬身先着しているマルヨバクシンで単勝3.5倍。マイネルレハイムは、単勝9.7倍の６番人気。前走のマルヨバクシンとの着差から考えても、好勝負は必至のはずだ。