１９８８年（昭和６３年）

 １９８９年（平成元年）

 １９９０年（平成２年）

 １９９１年（平成３年）

 １９９２年（平成４年）

 １９９３年（平成５年）

 １９９４年（平成６年）

●前年２月の勝山城特別で１番人気で２着だったオーゴンサンアロー。その後は４ヶ月レース間隔が開いて、900万平場戦に出走したが６着。しかしながら、続く400万下に降級した小倉の英彦山特別では出走取消となり、この後は１１ヶ月もの長期休養を余儀なくされる。400万クラスでは本来力量上位の馬ではあるが、長期休養明けの今回はどこまで走れるのか。１番人気は、近２走平場戦を２着，３着としているアサクサマガジンで単勝2.8倍。前走は１番人気に応え切れなかっただけに、今度こそ勝ちに来ている。後に900万クラスも勝ち上がることになる馬。２番人気は、近２走平場戦を５着，８着としているヤマノビクトワールで単勝6.3倍。ここ２戦は人気を裏切る形になっているが、これまでに900万クラスでも勝ち負けの競馬をしている実績がある。オーゴンサンアローは、単勝12.4倍の７番人気。長期休養明けでも穴人気になっているだけに、なんとかファンの声援に応えたい。

　直線に向くと、横に広がった先頭争いから、最内グットホウライ，大外イセユーホーの２頭が抜け出してくる。アサクサマガジンは、この先頭争いから遅れを取ってしまう。ゴッチャの馬群のの中を、後方からオーゴンサンアローも末脚を伸ばしてくる。先頭２頭の叩き合いは、イセユーホーの方が僅かに競り勝つ。オーゴンサンアローは、アサクサマガジンなどを捉えて３番手まで上がったが、前の２頭までは１馬身3/4差があって３着でのゴール。（抜けたが）イセユーホーが半馬身競り勝って優勝。アサクアマガジンは５着に終わった。３着だったオーゴンサンアローだが、長期休養明けだったことを考えれば、さすがにこのクラスでは力量上位というところか。改めてこの馬の底力を見せつけてくれた。ブランクがありながら、健在ぶりを見せてくれたのは大きかった。しかしながら、続く平場戦で１番人気で６着に敗れると、それがラストランに。まだまだ活躍できるはずだっただけに、故障が引退の原因か。まだ活躍が見込めただけに、残念だった。

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●南関東で京浜盃出走なども経験するなど１５戦２勝の成績で、４歳春よりＪＲＡに移籍したテツノスピード。ここまで500万下平場戦を５戦して、９着，５着，５着，３着，８着という成績。勝利には手が届いていないが、十分勝負できる走りを見せている。今回は、これまでの最高着順の３着を超える走りを期待したい。１番人気は、前走の平場戦で３番人気で２着だったキョウリダイオーで単勝3.5倍。テツノスピードは、単勝3.9倍の２番人気。３番人気は、400万下平場戦を２着，１着とした後、今回が半年ぶりの実戦となるマルトヨゴッドで単勝5.0倍。堅実な馬であり、休み明けでも現級勝ちのある実力は侮れない。テツノスピードにとって、決して楽な相手とは言えないが、実力を発揮できれば遜色はないはずだ。

　直線に、向くと、広がった争いから大外テツノスピードが抜け出してくる。しかしながら、中から伸びたキョウリダイオーがこれに渋太く食い下がる。残り１ハロンからは、２頭で後続を突き放してのマッチレースに。態勢はテツノスピード優勢で、テツノスピードはじわじわと先頭に出る。キョウリダイオーも最後まで粘ったが、テツノスピードは脅かされるような場面はなく、最後は半馬身競り勝って優勝のゴール。念願のＪＲＡ初勝利を成し遂げた。最後にマルトヨゴッドが後方から追い込んできたが、少し差のある３着まで。テツノスピードがじわじわと力をつけ、その成果が実を結んだ勝利だった。実力で１番人気馬をねじ捻じ伏せたのは評価が高い。相手なりに走れるタイプの馬だけに、、900万クラスに昇級しても頑張ってくれるはずだ。（この後も500万クラス）

●ＪＲＡ移籍６戦目の500万下戦で嬉しい勝利を収めたテツノスピード。勝ってなお500万クラスで戦えるだけに、当然もう１勝の期待が期待が高まるが、その後は特別戦１０着，平場戦１１着，９着とまさかの不振。しかしながら、続く小倉の平場戦では８番人気に評価を下げていたが、ここで２着に食い込んで巻き返しの気運が高まる。変わり身を見せた勢いに乗って、再び勝利の期待は高まる。１番人気は、デビュー３戦目で未勝利を勝ち上がった後、前走昇級緒戦の500万特別でも４着と実力を見せたサンハートホーラーで単勝4.5倍、。まだキャリアが浅い分、上昇度も大きいと期待が集まる。２番人気は、近２走特別戦を２着，２着，１着と現級では力量上位のクレセントスターで単勝4.9倍。勝ってなお同条件とあれば、当然ここも優勝争い。テツノスピードは、単勝8.0倍の５番人気。人気の大きく割れた実力拮抗の一戦。あとは、テツノスピードの勝負根性に期待する以外にない。

　直線に向くと、テツノスピードがあっさり先頭に抜け出すと、２馬身，３馬身と一頭だけぐいぐい抜け出してくる。クレセントスターが２番手で粘るところ、外からサンハートホーラー，内からはメイトウサクセスが詰め寄ってきての２着争いの叩き合いに。しかしながら、テツノスピードは更にグングンと伸びると、最後は６馬身もの差をつける独走で圧勝のゴール。２着争いは、内のメイトウサクセスが首差競り勝った。圧倒的な強さでＪＲＡ移籍後２勝目を飾ったテツノスピード。この短距離戦戦で６馬身もの差をつけるとは、まさに圧巻の強さ。これほどまでの実力を持っていたのかという勝ちっぷり。ここにきてついに本格化を遂げたのか。これだけの強さであれば、900万クラスに昇級してからも、大いに期待していいはずだ。

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●２歳暮の中京の新馬戦を、スピードの違いで完勝したミヤマポピー。兄タマモクロスがセンセーショナルな快進撃を開始し、ミヤマポピーにも俄然期待は高まってくる。しかしながら、400万クラスに昇級した暮のさざんか賞では８着。年が明けての若菜賞では７着と、昇級後は期待に応えらない競馬が続く。それでも、今回は昇級３戦目となるだけに、そろそろ実力を発揮してきていい頃。１番人気は、デビュー２戦目の新馬戦を勝ち上がった後、前走オープンのジュニアＣでも２着と実力を見せたミリオンハイラインで単勝2.3倍。２番人気は、前走若菜賞で３着だったハイタイガーで単勝7.3倍。ミヤマポピーは、単勝35.1倍の１０番人気と、かなり低い評価となっている。その他、後に現３歳世代の牝馬最強といってもいい活躍をするシヨノロマンも出走。ミヤマポピーには、この血統が持つ自慢の勝負根性を発揮してくれることを期待したい。

　直線に向くと、逃げた２頭のリードは縮まって、内目を伸びたミリオンハイラインが、残り１ハロンで先頭に抜け出してくる。しかしながら、その更に最内をぐいぐい突っ込んできたのがシヨノロマン。ミヤマポピーはやや内目にコースを取って、シヨノロマンの後を追うように末脚を伸ばしてくる。ラスト100ｍで、シヨノロマンがミリオンハイラインをかわして先頭に替わる。シヨノロマンの内側のコースを突いて懸命に追ってくるミヤマポピーだが、シヨノロマンとは１馬身差で同じような脚色に。シヨノロマンは、最後は目一杯の感じではなく、余力を残しながら快勝。ミヤマポピーは、シヨノロマンには詰め寄れなかったが、ミリオンハイラインに半馬身競り勝って２着食い込みのゴール。400万クラス昇級３戦目で、ようやく素質のあるところを見せてくれた。しかも、メンバーもなかなか手強かっただけに、その中での好走は価値がある。レース経験を積んで、徐々に素質が開花してきたた。

前走こぶし賞では、シヨノロマンに１馬身差の２着と好走したミヤマポピー。素質が徐々に開花してきて、ここも前走に引き続いての上位食い込みはもちろん、勝利まで狙っていきたい。１番人気は、前走新馬デビュー戦で９馬身差圧勝を演じたモガミプレジデントで単勝1.9倍。今回のレースの後、故障のため生涯僅か２戦で引退を余儀なくされた馬。２番人気は、オープンのシクラメン賞３着，400万下のヒヤシンス賞で１番人気で３着としているマツチカラで単勝4.9倍。ミヤマポピーは、単勝9.5倍の４番人気。ミヤマポピーが前走の走りができるなら、実力的にもまったく遜色はないはずだ。

　直線に向くと、リキアイノーザンが内一杯に逃げ込みを図るところ、外から懸命に詰め寄ろうと追ってくるホリノスプリンター。更には、３番手に上がってきたミヤマポピーが、真ん中を突いて差を詰めてくる。残り１ハロンで、ホリノスプリンターは力尽きて一杯。ミヤマポピーがホリノスプリンターを競り落として２番手に上がると、先頭リキアイノーザンにじりじり迫る。しかしながら、最後はほとんど同じ脚色になってしまい、ミヤマポピーは１馬身3/4差の２着でのゴール。３着以下を３馬身半も引き離したように実力は見せたが、勝ち馬の逃げ脚には及ばなかった。それでも、２戦連続の好走で、400万クラスでの勝利に自信を深めた。晩成血統ということを考えれば、将来の夢も膨らんでくる。

●さわらび賞で２着となり、これで２戦連続の２着とな好走しを続けたミヤマポピー。ここから更に春シーズンの活躍が期待されたが、その後は４ヶ月の休養に。夏の北海道開催で復帰したが、緒戦の利尻特別では７着殿り負けを喫する。しかしながら、これは古馬や男馬の壁というよりも、生涯初めてで唯一のダート戦だった生涯初めてで唯一んぼのダート戦ということが敗因のすべてと言っていい。今回は芝でのレースで、前走の敗戦はまったく度外視できる。今回はこのうな馬本リアの本来の実力を発揮してくれるはず。１番人気は、前走１年８ヶ月の長期休養明けの平場戦で５着だったヒロウエルダで単勝2.0倍。休養前は、２歳オープン特別で２着，２歳500万特別を３馬身差圧勝と、相当な活躍ができる力を示していた馬。休みが余りにも長かった馬だけに、ひと叩きの上昇度は大きいはず。２番人気は、近２走900万特別を５着，８ちゃくとして８着として降級してきたスピードハンターで単勝3.9倍。ミヤマポピーは、単勝4.1倍の３番人気。人気は拮抗しており、ミヤマポピーもかなりにの期待を集めている。秋への飛躍に繋がる走りを是非とも見せてほしい。

　直線に向くと、内スピードハンターと外ミヤマポピーの２頭の叩き合い。サクラコマツオーは完全に一杯で、ヒロウエルダが単独３番手の態勢となるが、先行２頭には突き放される。勢いでまさるミヤマポピーに、スピードハンターも懸命に食い下がったが、ラスト100ｍでミヤマポピーが競り勝って単独先頭。ラスト50ｍでグイッと突き放すと、最後は１馬身半差をつけて快勝のゴール。２着のスピードハンターの後ろは３馬身，７馬身，２馬身と開いてバラバラのゴールとなった。芝に戻ってきっちり変わり身を見せて、順当に400万クラスを勝ち上がったミヤマポピー。晩成タイプで秋以降の飛躍が期待されていたが、それに十分応えてくれた。これからまだまだ強くなっていくはず。できればエリザベス女王杯まで駒を進めていきたい。

●前走古馬男馬相手に400万特別を勝ち上がったミヤマポピー。危なげない勝ちっぷりは、夏を迎えてのこの馬の成長を肌で感じるものだった。今回は900万クラスに昇級しての一戦だが、まだまだ強くなっていくミヤマポピーだけに、好勝負を期待していい。１番人気は、近３走特別戦を３連続２着と惜しいレースを続けているマークラブで単勝1.8倍。この後、Ｇ３カブトヤマ記念でのも４着と健闘することになる馬。ミヤマポピーは、単勝3.4倍の２番人気。３番人気は、近３走特別戦で３連続入着と大崩れのないサクセスオオザで単勝8.6倍。ミヤマポピーにとって、さすがに相手がグッと強化されたが、潜在能力では決してヒケは取らないはずだ。

　直線に向くと、サクセスオオザが２馬身リードで先頭だが、マークラブとこれに迫ろうとするミヤマポピーの２頭がが一気に襲いかかる。残り１ハロンの地点では、ダイナヒミコあたりも踏ん張っていたが、ここからは３頭が後続を突き放しての叩き合い。サクセスオオザが粘り込みを図るところ、これを追い詰めるマークラブ。更に大外から襲いかかるのがミヤマポピー。最後は３頭際どい態勢になってきて、マークラブと外のミヤマポピーの２頭が僅かに優勢の態勢でのゴール。しかしながら、ミヤマポピーは、マークラブに惜しくも頭差及ばず無念の２着。それでも、昇級緒戦でありながら、４着以下を６馬身も引き離す力の勝負で、現級では力量上位の馬を相手にまったく五分の勝負を演じたのは評価が高い。距離が延びれば更に良く、３歳牝馬同士であれば、相当な活躍ができる確信を得た。

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